2016年9月6日火曜日

2016.09.04 上野駅構内のANGERSでトラベラーズノートのカバーを買うかどうか迷った話

● 先日,トラベラーズノートのSeria版「トラベルメモリーズノートブック」を初めて見た。で,とりあえず買っておいた。
 でも,この類のノートを自分が使うことはないと思う。パクリものもパクられたものも。

● とはいえ,トラベラーズノートって,たしかに妙な魅力を発している。ザックリとした,一見ラフに見える造り。
 紙を束ねて中央をホチキスで留め,それをカバーに挟んで使う。いたって単純な造りだ。

● 普通のノートのようにカチッとしていない。キツキツしていない。佇まいとしてはボーッとしている。
 その分,余裕を内包している感がある。どう使っていただいてもけっこうですよ,お応えしますよ,と言っているような。
 絵を描くのもいいだろうし,落書き帳にも適している。ザックリとしている分,使い方の自由度が高いという印象。

● トラベラーズノートとはよく名づけたもので,旅行で自ずと溜まってくるチケットやショップカード,包装紙を貼るのにちょうどいい。
 たとえば,モレスキンであれCampusであれ,普通のノートに貼っていくと分厚くなって,後の取扱いが少々厄介なことになりそうだ。トラベラーズノートでも厚くなるのは変わらないはずだけども,あらかじめ隙間があるから,厚くなったとてさして困ることはない。
 構造上,使用後の保存は立てるのではなくて,平積みにすることを前提にしているようでもある。

● 「旅するように人生を楽しんでほしい」というのがメーカーのコピーだ。旅行に出たときだけでなく,旅するがごとく人生を生きている人たちに使ってほしい,というわけだろう。
 旅するがごとく人生を生きている人たちって格好いい。トラベラーズノートは格好いい人向け。

● ぼくも格好いい人でありたい。トラベラーズノートのカバーと中紙一式を買っておくべきだろうか。
 だけど,結局,見送ってしまった。
 それでいい。この商品,魅力があるだけにその魅力に惑わされないように自分を諫めないといけない。買ったとしても,絶対に使うことはないはずだから。

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