2016年2月14日日曜日

2016.02.14 ほぼ日手帳に日記を書いている人

● 昨年9月に「ほぼ日手帳」を差しあげた相手様に,使っていただいているかどうかお訊きしたところ,次のような返答をいただいた。
つかってるよ。日記。書かないとまるまる1ページあいてしまい罪悪感がある。
● そうか。使っていただいているのか。それは良かった。

● とはいえ,罪悪感があるっていうのはな。感じる必要のない罪悪感なんだけれども,その感じる必要のない罪悪感を感じてしまうのは,2つのメカニズムがあると思う。
 ひとつは,毎日書くべきものをさぼってしまったダメな私,という思いに起因するもの。もうひとつは,手帳の構造から来るもの。
 手帳(日記)は今日はここに書けと,書くべき場所が指定されている。そこに書けるのは1年365日のうちの,特定の1日に限られる。それを逃すと,ずっと白紙のまま残る。

● でも,感じる必要のない罪悪感を感じてしまうってのは,あんまり良くないでしょうよ。自分が手帳を支配すべきなのに,手帳に自分が支配されてるってことになりそうだ。
 手帳がストレスになってたんじゃ,まったく割りが合わない話だ。

● まず,普通に手帳にスケジュールを書いている場合でも,1週間とか2週間,スケジュール欄が白紙のままのことがある。本当に忙しいときって,手帳が空欄になりませんか。
 そういうときでも,きちっと書いてある人って,ある意味,スーパーマン,超人だと思う。でなければ,きちんと仕事に打ちこんでいない可能性もある。

● 「ほぼ日手帳」のような1日1ページタイプの手帳を日記として使っている場合,白紙で終わった日って,すごく忙しくて,振り返る時間を持てなかったのかもしれない。
 書くことがありすぎると,かえって書けない。脳内で処理するだけで目一杯で,それを紙のうえに文字で整理しておくところまでエネルギーが残らない。

● 逆に,まったく何もなかったから書くこともない,ということもあるだろう。その場合は堂々と書かないでいればいい。
 まったく何もなかった日なんてたぶんないんだけれども,自分的には書くことがなかったわけだから,何も書かない。
 その場合は,白紙であることが,後日,自分に何事かを語ってくれる。白紙って情報ゼロってことではなくて,けっこう雄弁にいろいろ語るんじゃないかなぁ。

● 白紙のままずっと残ってしまうのがイヤだっていうのであれば,日記以外の書き方でその白紙を解消しておけばいいんでしょうね。
 最も簡単に白紙を解消する方法は,“貼る”ことだと思うんだけどね。貼っておきたいものってけっこうあるんじゃないですか。

● 毎日書く自分っていう理想型。そこから外れてしまうリアルの自分。理想があんまりリアルを叩いてはいけないような気がするよね。
 いいんだよ,たかが手帳なんだから。空白のページができたって。

● あ,あと当然なんだけど,日記ってその日のうちに書かなきゃいけないものじゃないよね。
 翌日でも1週間後でも,思いだしたら書き足していいものだよね。

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