2016年12月31日土曜日

2016.12.31 大晦日,上野駅のAngersを覗く

● 大晦日,上野に行く用事があったので,上野駅構内の「Angers bureau」を覗いてみた。上野駅に行けば,必ず立ち寄ることになる。
 ただ,あまり買わないお客なので,店側にとっては迷惑かもしれない。

● 入口を入ったところには,満寿屋の原稿用紙とライフのノーブルノートが置いてあった。書くことを大切にというメッセージでしょうか。そのメッセージに相応しい商品なんだろうね。
 ライフのノートはここだけじゃなくて,奥まったところにある売場にも置かれている。ぼくはダイスキン野郎なんだけど,世の中にダイスキンしかないんじゃ味気ない。彩りは必要だ。
 彩りというのは,直接的に何かの役に立つわけではないけれども,役に立つとか立たないとかいう以前に,カンファタブルを作るために必要なものだ。

● 銀色のトランプカードを散らして,そこにペリカンの透明軸の万年筆を配したディスプレイが目を惹いた。オブジェとしてありだと思う。
 ただし,これはこの店にこうしてあるからいいのであって,そっくり同じものを自宅に設えても様にならないだろうね。

● 文具店では商品を見るのも楽しいが,お客さんを見るのも面白い。めっきり(文具店での)買いものをしなくなったぼくには,むしろ人を眺める方が楽しいかも。
 というのも,文具はノートならノート,ボールペンならボールペンで,驚くほど多くの商品があるけれど,プライベートで文具を常用している人は,かなり少ないと思われるからだ。その少数派に属している人たちには,少数派ゆえのとんがりがあるのではないか。

● といっても,見てる分にはそんなものは感じ取れない。スーパーで買いものしてる人と,選ぶところはない。そりゃそうだ。そもそも,そんな“とんがり”なんてないだろうしね。
 でも,若いお嬢さんが商品を手に取って見ているところなんか,この人はこういう大きさのこういう色のノートが好きなのかと勝手に決めつけて,彼女の生活を想像してみるという楽しみ方はできるわけだ。あまり品のいい楽しみとは言えないけれど。

● 結局,今回も何も買うものはなかった。申しわけないので,店内に展示してある書籍を2冊,買って帰ることにした。
 糸井重里『抱きしめられたい。』(ほぼ日)と高野登・牛窪恵『大人を磨くホテル術』(日経プレミアシリーズ)の2冊。

2016年12月26日月曜日

2016.12.26 沖縄手帳

● 那覇に来ている。那覇にはジュンク堂書店が進出しているのだね。おそらく沖縄一の大型書店なんでしょう。モノレールの美栄橋駅の近く。D-NAHAというビルの地階から3階までを占有している。
 そのジュンク堂書店の1階の一画が丸善の文具売場になっている。で,その文具売場を覗いてみたわけなんでした。

● 天下の丸善ですからね,そりゃあ見がいがあるといいますか。問題は,こちら側がダイスキン+Preppyの300円システムに安住しきっていて,それを変える必要はないと思っているものだから,何かを買うという消費行動に至らないことだ。
 これでは文具売場を見て歩いていても面白くない。売場は買う気で見ないとね。

● しかし,目についたものはいくつかあった。その筆頭は「沖縄手帳」。
 栃木にも「栃木県民手帳」というのがあるんだけど(若い頃に使ったことがある),県民手帳の沖縄版なのだろうか。いや,沖縄県民手帳というのは別にあるようだ。
 サイズはA5とポケット。だいぶとんがったコンテンツを収録している。干支や六曜のほかに,沖縄の年中行事やイベント情報が載っている。

● 中は週間見開きのレフトタイプになっているのだが,沖縄の歴史上の出来事も日付の下(正確には,各日のスケジュール欄の下方)に小さい活字で印刷されている。
 たとえば,詩人の誰某死去とか。太平洋戦争の末期,沖縄決戦での動きも。何某少将が本隊をどこそこに移動,といった。
 この手帳は沖縄歴史年表にもなっているわけだ。ちょっと変わった仕様の年表だけど。

● つまり,読む手帳だな。沖縄に相応の関心がある人なら,読む手帳として持ってもいいかもしれないと思った。
 結局,ぼくは買わなかったんだけど。

2016年12月21日水曜日

2016.12.21 ダイスキンも“トラベラーズノート”になる

● ただ今使用中のダイスキン,年内には使い切りたい。25日から2泊で沖縄に行く予定。そのときに新しいダイスキンになっていれば理想。
 さすがに,それは無理っぽいんだけど。

● ダイスキンって“トラベラーズノート”としても充分に使える。ま,ダイスキンに限らず,たいていのノートは旅行に携行して使えるだろう。測量野帳なんかはその用途にピッタリだと思う。
 旅行中のノートの使い方で特徴的なのは,“貼る”が増えることだろう。宿の割り箸の袋や,ショップカード,切符やチケットの類。
 ぼくは,写真と一緒にアルバムに貼っていた。この作業ってけっこう楽しいものだった。

● デジカメになってからアルバムは使わなくなった。少なくとも,従来の使い方では使わない。
 写真はハードディスク,チケットの類はノートという2ヵ所分離になった。その後は,チケットの類もスキャンして,まとめてハードディスクに保存するようになった。

● 最近では,パソコンのハードディスクに保存することもなくなって,SNSというクラウドに公開保存している人が多いのではないか。
 新聞切抜きもスクラップ先はTwitterになっている。一覧性には難があるけれども(スクロールの必要がある),いくら保存してもブツとしての質量が増えないのはデジタルならではの魅力だ。

● となると,“トラベラーズノート”は公開保存するまでの仮の住まいになる。下書き用というか。そこで,公開保存するんだったら,最初からデジタル入力すればという意見も出るだろう。ポメラを持ち歩くとかね。
 でも,そうであってもぼくは紙のノートがいいと思う。何がいいのかといえば,小回りが利くところだ。この利点は圧倒的だ。

● というわけで,沖縄にもダイスキンとPreppyは持っていく。ダイスキンにたくさん書けるようであれば,それはつまりいい旅だったということだ。

2016年12月19日月曜日

2016.12.17 THE 21 2017-1月号-できる人はノートに何を書いているのか?

編者 吉村健太郎
発行所 PHP
発行年月日 2016.12.10
価格(税別) 583円

● 3部構成。
 第1部 できる人の「ノートの使い方」
 第2部 目的別・プロフェッショナルのノート活用術
 第3部 仕事に差をつける「手書きメモ」のノウハウ

● とっくの昔に語り尽くされているテーマではある。この種の特集に必ず登場する人もいる。ということもあって,ちゃんと読んだのは第1部の前半だけ。大半は流し読みになった。
 そうなる理由はもうひとつあって,自分がもうすぐ隠居することだ。そういう年齢になった。だから“できる人”に関心がなくなった。自分はついにそういう人になれなかったことが確定したわけだしね。

● いくつか転載。
 情報を書き込む手帳やノートというものは,このように「同じものを使い続ける」ことが重要だと私は考えています。なぜなら,経営者は,常に長いスパンで物事を見渡す必要があるからです。(松井忠三 p12)
 私は情報源として,「人」を最も重要視しています。友人知人と交わす会話,会議で出た発言,喫茶店の隣席から聞こえてきたおしゃべり・・・・・・面白いと思えばすぐ,雑記帳に書き留めます。(嶋浩一郎 p16)
 検索性高さはデジタルのほうが上ですが,一覧性とそこから生まれる偶発性は,アナログならではの強みですね。(嶋浩一郎 p17)
 デジタルツールが普及して,そのぶん,現代人は手を使わなくなりました。これは,頭を十分に使わなくなってしまったのと同じです。(小林弘幸 p35)
 この言い方は前からなされている。本当なんだろうか。デジタルツールでも手は使うぞ。フリック入力を続けて筋肉痛になったなんて話も聞くほどだ。こういう手の使い方ではダメなのか。

2016年12月13日火曜日

2016.12.13 モレスキンの付加価値

● 先日,八重洲ブックセンター本店で,中牟田洋子『モレスキンのある素敵な毎日』を見かけた(地元の書店では見たことがない)。少し,立ち読みをした。
 が,立ち読みで終わってしまった。『モレスキン「伝説のノート」活用術』『モレスキン 人生を入れる61の使い方』は買って読んだんだけど,もういいかな,と。

● モレスキンに思い入れを持ったことがないためでもある。モレスキンには他にはない何かがあると思ったこともない。
 モレスキンで享受できるものは,そのほぼすべてをダイスキンでも享受できる。モレスキンのある生活が素敵なら,ダイスキンのある生活も素敵なはずだ。

● モレスキンユーザーは,しかし,ダイスキンがいくらあったって,素敵な生活とは思わないだろう。モレスキンでなければならないわけだろう。
 ダイスキンにはなくてモレスキンにある魅力というのが,ぼくにはわからないわけだけれども,モレスキンでなければならないというそこのところが,モレスキンユーザーにとってはモレスキンの持つ固有の価値ということになる。

● ぼくには,モレスキンユーザーは裸の王様に見える。モレスキンが魅力的に見えるのは,高価だからではないか。もし,モレスキンが300円で買える商品になっても,彼らはモレスキンを使い続けるのだろうか。
 付加価値というのは,実質がある必要はないのかも。100円のものに2,000円の値札を貼れば,そこに1,900円分の付加価値が生まれることがある,と思っておくのがいいのかも。

2016.12.12 神さま,ありがとう

● 氏家駅前の「ワカゾー」に寄った。「ワカゾー」のカウンターテーブルはダイスキンを広げて書くのにちょうどいい。
 氏家にいられるのも来年の3月までだ(たぶん)。が,職場がどこになろうと,自分のスタイルは変わらない。おそらく,あと数年は。

● ダイスキンとPreppyを持ち歩いて,こうして酒場やファストフード店で開いて,どうでもいいことを書きつける。
 ノートに手書きするのはそれ自体が快いと感じながら,わざわざ書くまでもないことを書く。そういうことを続けているだろう。

● Preppyはプラチナ製品だから,プラチナのカートリッジを素直に使った。だから,ダイスキンで裏抜けは起こらなかった。
 これがたとえばカクノだったら,パイロットのインクを使ったはずだ。ダイスキンでは裏に抜けたはずだ。
 となっていたら,ダイスキンは使えない,しょせん百均の製品だからな,と結論づけていたかもしれない。Preppy+ダイスキンの300円システムは,まずはPreppyだから成立した。

● ジェットストリームでもシグノでも,特段の問題はない。が,それらのボールペンでここまでダイスキンに継続的に何かを書くことができていただろうか。
 水性で水にぬれたら読めなくなるとしても,万年筆で書くから,手書きは楽しいと感じてきたのではないか。

● となると,ぼくは手書きに復帰して,かなり早い段階で幸いにもベストの組合せに巡り合えたことになるのだと思う。
 神さまにお礼を言わないといけないかなぁ。

2016.12.12 文具は実用品

● Preppyに43本目のカートリッジを装着した。書くことに関しては,ダイスキン+Preppyでいいと思っている。
 文具で遊びたいとは思っていないので,文具店を覗く頻度はこれから下がるかもしれないなぁ。

● ジャンルごとに,これは実用分野,これは装飾分野と分けて,実用分野に属するモノには実用性以外のものは求めない。そういう性向がぼくにある。っていうか,たいていの人はそうだと思う。
 ペンについては,Preppyの他には手帳用のハイテックCコレトがあれば,プライベイトではそれ以上は要らない。いろんなペンを取っ替え引っ替え使おうとは思ってない。
 ま,それでもペンっていうのは結果的に溜まってしまうものだけれど。

● 以上のような発想は,つまるところ貧乏人の発想なんだろうか。つまり,モノを惜しむっていうのが基本にあるわけだからね。モノが全体として希少だった頃の考え方になるのかねぇ。
 いやいや,モノが希少だった頃は,考え方なんてものはそれ自体がありえないことだ。考え方もへったくれもない。モノがないんだから,ひとつを大事に長く使う以外の選択肢はない。

● ところが,文具なんて湯水のごとく溢れている今でも,常用するペンはPreppyでいいし,常用するノートはダイスキンでいい,と思っている。
 これで固まってしまうと,他の文具に目が向かなくなる。いや,他の文具には目が向かなくなるように,自分を仕向けているところが自分にある。

● モノを増やしたくないんだよね。油断すると増えるのが本と文具だ。本は読み終えたら処分すればいい。
 ところが,文具は使い切るのにかなりの時間を要する。たいていは使わないまま放っておくことになる。それがわかっているのに買ってしまう。
 だから,そうならないように,「他の文具には目を向けるなよ,オレ」と,自分で自分を制御している。

2016.12.10 ダイバーシティ東京プラザのダイソーで

● ダイバーシティ東京プラザに行った。ここはぼくのような人間が入りこむところではない。身の置きどころがあるのは,6階のダイソーだけだ。
 ので,相方がそちこちで買いものをしている間,ぼくはずっとダイソーの文具売場にいた。

● ダイソーは当然,全国一律。ダイバーシティだからといって,他にはないものが売られているわけではない。
 それでも丹念に見て歩くと,発見があるものだ。

● B5サイズの方眼ノートが目に入ってきた。どこかで見たことがある。と思わせぶりなことを書かずとも,これはライフのノーブルノートに似ている。
 デザインや色使いまでライフを真似ている。良くいえばライフを範にしており,悪くいえばパクっている。

● すでにB7メモパッドでライフ類似の商品を出しており,ぼくも1冊買ってみた。品質・紙質に何の問題もない。
 こういうのを100円で出されてはライフも困るだろうと思うんだけど,わりと棲み分けができているんだろうか。

● ノーブルノートのB5は中紙100枚の部厚いのがある。1,200円。
 ダイソーのはその半分もないと思われるんだけど,当然にして100円。おそらく,紙質に問題はないだろう。

● ライフの他にも,ロルバーン,モレスキン,コクヨなど,ダイソーにパクられたメーカーはかなりの数に上るのではないかね。
 ダイソーの商品開発の特徴のひとつは,文具に関する限りだけれども,その分野のトップを行く商品の外観を臆面もなく取りこむことだ。自らコピー商品であることを主張しているかのようだ。

● 結局,そうした方が売れるからなんだろう。ロルバーンにしろモレスキンにしろ,使ってみたいけど値段的にちょっと,と思えるものが100円で手に入る。
 もちろん,本物ではないんだけども,近似ではあると思えるのかもしれない。エルメスのコピー商品を持つのと同じようなものか。

● しかし,そのためには品質が一定水準に達していなければならない。ダイソー文具は色々と言われるけれど,紙製品に関してはかなりのクオリティに到達しているように思われる。

2016年12月5日月曜日

2016.12.03 ダイソーのインターパーク宇都宮店

● ダイソーのインターパーク宇都宮店に初めて行った。たぶん,宇都宮では売場面積が最も広い店舗なのではないか(御幸ヶ原店より広いような気がする)。
 といって,他では売っていないものが売られているというわけではない。

● ぼく的には,ダイソーといえばダイスキン。そのダイスキンはすでに数年分の在庫を買い溜めているので,とりあえず買うものはない。
 で,いくらあっても困らない消耗品をというわけで,“蛍光カラー極細インデックス”を5つ買い求めた。幅4㎜のフィルム付箋。600枚。すでに自宅に5つほどあるんだけどね。
 これ,読書の友。目印を付けておくのに重宝している。最初は使いづらいなと思ったりもしたんだけども,こういうものはすべからく慣れですな。今はもっぱらこれを使っている。

● Seriaにも同じものがある。が,こちらは300枚。品質の違いもあるんだろうけど,300枚と600枚じゃ,どうしたって600枚の方を選んでしまう。
 百円でここまでやるのかという驚きを演出するのは,ダイソーが上手い。上手いっていう以前に,最大手のダイソーだからできることっていうのがあるんでしょうね。

● 最近のダイソーで目を引くのはメモパッドだ。がっしりとした厚紙のA6サイズのメモパッドがくつか立て続けに出たような。
 使ってみたいと思わせる。使わないことはわかっているんだけど,100円なんだし買ってもいいかなと思わせるんですよね。

● しかし,これは思いとどまりましたよ。なぜなら,ぼくはすべてをダイスキンに追い書き。
 綴じノートなんだから,分類も何もない。あとから検索するときには非常に困る。ただし,書いた紙が散逸する心配がない。必ずここにあるということがわかっている。
 どうしても検索しなきゃいけないときは(今まで1回しかなかった),すべてのノートをサーッとめくっていく。それでいいやと思っている。

2016年11月30日水曜日

2016.11.30 価値はすべてセンチメンタルバリュー

● 普通,ノートなんて何だっていいと思う。ぼくも基本,何だっていいと思っている。さほどにこだわりはないつもりだ。
 だからこそ,価格第一でダイスキンを選びだし,ずっとダイスキンを使っているわけだ。

● たまたま,ダイスキンは使い勝手も良かったし,モレスキンより万年筆との相性が良かった(すべての万年筆インクがOKというわけではなさそうだが)。
 けれども,仮にダイスキンの品質がもっと粗悪なものであったとしても,おそらく使っていたと思う。万年筆がダメならボールペンもあるわけだからね。

● “モレスキン”でググると目も眩むほどのサイトが出てくるが,モレスキンユーザーはこだわり派だろう。何せ,1冊2千円のノートを使っているのだ。
 モレスキンのどこにこだわっているのかは,ぼくにはイマイチ不明なのだが。

● で,考えるわけだ。モノの価値っていうのは,つまるところセンチメンタルバリューでしかないのではないか。
 これが価値だと誰の目にも見える形で屹立している価値っていうのはないのじゃないか。

● モノやサービスを選ぶとき,多くの人はコスパを基準にするだろう。コスパ重視は貧乏人の発想だと揶揄する人もいるけどさ。
 ただ,コスパといっても,どこを重視してコスパを判断するのかは,人によって違うだろう。
 換言すれば,コスパをまったく考えない人はいないのではないか。“コスパ重視は貧乏人の発想だと揶揄する人”も含めて。

● モレスキンユーザーもコスパでモレスキンを選んでいるのだろう。モレスキンユーザーにとって,モレスキンは安いのだ。
 彼らのセンチメンタルバリューをわずか2千円で満たしてくれるのだ。

2016年11月24日木曜日

2016.11.23 うさぎや,ANGERS,LoFt

● JR自治医大駅前の「うさぎや書店」を覗いてみた。正確にいうと,「うさぎや」の文具売場を。

● ぼくはダイスキンをこよなく偏愛しているのだが,ダイスキンの良さは何かといえば,第一には価格だ。安いことだ。第二にはサイズだ。
 で,サイズということになれば,このサイズを普及させたのはモレスキンの功績に帰していいだろうと思う。もちろん,モレスキンの独創ではない。モレスキン以前から存在していたものだろう。
 であっても,普及させたのはモレスキンだとしてもよいのではないか。
 
● モレスキンサイズのノートは,ほかにもたくさんある。ロディアも出しているし,ジークエンス360ノート(Miniサイズ)もそうだし,Lanybookもそうだ。
 で,自治医大駅前の「うさぎや」にはre-Collection謹製の“モレスキン”があった。ラージもあるしポケットもある。ハードカバーもあるし,ソフトカバーもある。

● ポケットのハードカバーは900円(税別)。中紙は104枚とモレスキンの96枚より少し多い。無地,方眼,横罫と,3種の神器が揃っている。厳密にいうと,縦の長さはモレスキンより少し短いようだ。
 ゴムバンドもある。ポケットは付いていないのじゃないかと思うけど,紙質や造りがモレスキンより悪いとは考えにくい。モレスキンをモノサシにすれば,このノートはかなり安いということになる。

● ソフトカバーの方は350円のと650円のとがあって,何が違うのかよくわからなかった。650円の方が,ほんの少し大きいような気はしたけど。
 ダイスキンに飽きたら,このノートを使ってみてもいいかなと思って,ハードとソフトの両方を持ってレジに行ったんだけど,そのとき店員が席をはずしていた。
 電車の時間が迫っていたので,結局,売場に戻して店を出た。ま,こういうこともある。

● 上野駅構内のANGERSを覗いてみた。売場に変化はなし。ここで何か買いたいと思うのだけど,今回も何も買わずに終わった。

● ロフト川崎。ロフトには「ほぼ日手帳」があるのが特徴。贈答用に今年は本体と「ほぼ日の週間手帳」をすでに購入している。自分では使わないので,今回はサッと見た程度。
 ここでも欲しい文具はない。300円システムで充分だ。過不足がないのだ。

2016.11.22 ダイスキンを使い終えた

● ダイスキンを使い終えた。何冊目になるのか。9月28日が初日だから,56日間。だいぶ長く使ったことになる。

● その理由は単純だ。書かない日があったからだ。1週間,書かない日が続いたこともあった。
 書かない日とは書くことがなかった日ではない。ストレスに負けて,書けなくなっていた日だ。

● 本当はね,そういう日にこそ,“書く”ことの効果が発揮されるんだと思うんですよ。書くことによって,ストレスを追いだして,いわば外部に固定してしまう。
 また,そういうときこそ,珠玉(?)のようなメモを書けるに違いない。

● それをみすみす何も書かずにすませてしまうとは。その理由もはっきりしていて,要は打たれ弱いからだよね。ストレス耐性が極度に低いというか。
 “書く”ことに向き合えないんだもんね。“書く”ことに向き合うとは,ストレス源になっている出来事と対峙するということだからね。それを避けてしまうんだよね。

● 逆に,“書く”をどうにか工夫することによって,“書く”ができるようになれば,ストレス源の手なずけ方も巧くなるのかもしれない。
 願わくば,そういう強い(っていうか,それが普通か)人間になりたいものだなぁ。

2016年11月18日金曜日

2016.11.18 耐水性-浸水事故に備えよ?

● ただ今使用中のノート(メモ帳)を水の中に落とす,あるいは雨に濡らす。すると,文字は滲んでしまって,たぶん読めなくなる。
 水性染料インクで書いているからだ。

● それを避けようとすれば,油性ボールペンで書くか,水性でも顔料インクを使うことになる。紙のノートに書いた文字が読めなくなるとすれば,最も可能性が高いのが,水濡れだろう。
 めったに起こらないことだとしても,ここのところは考えておいた方がいいのかもしれない。

● それを避けようとする究極の方法は,デジタル化してネット(クラウド)にあげておくことだ。こうしておけば,床上浸水の被害に遭おうが,大雨で天井が抜けるようなことがあろうが,ノートにお茶をこぼそうが,ビクともするものじゃない。
 かといって,アナログで書いたものをデジタルに変換するのは,現実問題としてやっちゃいられない。では,パソコンやスマホでメモを取るか。あり得ないや,そんなのは。

● 結局,Preppyではなくジェットストリームで書いた方がいいのではないかというあたりになる。耐水性を考えて備えるのであれば,“紙+油性インク”が最善。現実的な方法という枠内で考えればね。
 あとは書き味の問題。ぼく一個はいくら耐水性といっても,染料インクの(つまり,今使っている)万年筆で書いていくのがいいなと思っている。今さら,Preppyは捨てられない。

● というわけで,目下のところは,そういう事故が起きてしまったら仕方がないと思い決めて,水性染料インクのPreppyを使い続けよう。
 Preppyでも顔料インクを使うことはできるはずだけど。プラチナには顔料インクのカートリッジがあったものな。ただ,Preppyで顔料インクというのも大仰のような気がする。

● 正直,あまり考える必要もないような気がする。耐水性のペーパーも出ているけれど,特殊な職業の人でない限り,あまり必要としないだろう。
 トラベラーズノートを文字どおりのトラベラーズノートとして使うなら,水性インクではまずいだろうし,トラベラーズノート本体を防水仕様にしてくれと言いたくなるかもしれない。トラベラーは“特殊な職業”であるかも。

● 測量野帳には耐水ペーパーのものがあるけれど,できたのは最近だ(と思う)。それまでは普通の紙の測量野帳を雨の日にも使っていたのだろう。いや,今だってそうしている人の方が多いと思う。
 そういうふうにやりくりしながら使っていくのが,むしろ本来の使い方ように思う。

2016年11月17日木曜日

2016.11.17 老後の夢-SYSTEMIC

● 300円システムはメモ帳の話だ。他に,手帳がある。手帳はバイブルサイズのBindexを長らく使用中。
 完全引退まであと5年なので,それまでは今の方式をそのまま使っていこうと思っている。

● その5年の間に手持ちのダイスキンを使い切りたい。それ以後はコクヨのSYSTEMIC(A6サイズ)でメモと手帳を運用していくつもり。
 手帳はダイソーのA6マンスリーを,メモ帳はCampus。

● 仕事をしなくなった暁には,手帳はマンスリーでも持てあますだろう。いや,かえって書くことが増えたりするか。
 仕事の用件って,そもそも気が進まないものだから,手帳に書くことじたいも気が進まない。隠居してそうしたものがなくなると,手帳に向かう障壁がなくなるわけだから,かえってたくさん書くようになるかもしれないな。
 って,それじゃ何のための手帳だよ,ってこってすな。

● ま,そういうことにはならないだろう。それは手帳ではなく,メモ帳に書いておけばいいものだしね。手帳は見開き1ヵ月のマンスリーで足りる。
 実際のところは,今だってマンスリーでこと足りるんだけど。

● 小さい鞄にSYSTEMICと財布とスマホだけを入れて,いろんなところに出没する老人になるのが,只今現在の夢だ。
 だいそれたことではない。ただ,健康でいなければそれも叶わない。健康のためにわざわざ何かをするというのは,それじたいが不健康だと思えるので,健康のために何かを始めるつもりはない。何もしないでも健康でいたいぞ。

2016.11.16 300円システム礼讃

● Preppyに41本目になるカートリッジを装着した。モノである以上(しかも,いつも持ち歩いて常用しているのだから),いつかは壊れる。
 ただ,ひょっとすると自分が壊れる方が早いかもしれないと思えてきた。

● Preppy,よくもってくれている。200円のチープきわまるペンといえど,これだけ使った万年筆は他にない。どれだけ万年筆運がなかったかってことだなぁ。
 愛着がある。ぜんぜん飽きも来ない。

● ダイスキンもとてもいいノートだとあらためて思っている。ノートとして必要な機能はすべて備えている。固くて厚い表紙に96枚の中紙。
 逆に,要らないものはキチンとない。モレスキンにはあるポケット,型押しのエンブレム。そういうものはない方がいいのだ。
 ダイスキンはあるべきものがあって,ない方がいいものはない。つまり,最高のノートなのだ。

● その最高のノートにPreppyで書く300円システムは,じつに贅沢な組合せではないか。300円なのだから,使いたければ誰でも使えるはずだ。貧富は関係ない。
 つまり,筆記という行為に関しては,完全平等がすでに達成されている(とっくの昔にそうなっているわけだけど)。

● で,筆記さえできれば,勉強は自分でできる。高校や大学に行くかどうかはあまり関係ない(小学校で文字を教えてもらう必要はあるが)。

2016年11月12日土曜日

2016.11.12 ボールペンやローラーボールのリフィルアダプター

● 管未里『文具に恋して。』を読んでいたら,リフィルアダプターという言葉があった。
 読んで字のごとしで,メーカーによって形が違う(したがって互換性がない)ボールペンのリフィルのアダプターだ。形の違いを吸収して,A社のリフィルをB社のボールペンで使うことができるようになる。

● この場合,使いたいボールペンはモンブランであったり,パーカーであったり,ラミーであったり,様々であろうけれども,使いたいリフィルはたぶん,三菱のジェットストリームだけだろう。ほとんどの日本人にとって,そうなのではないか。
 モンブランでジェットストリームのリフィルを使いたい,パーカーでジェットストリームのリフィルを使いたい。そういうことになるだろう。
 ま,中にはフリクションのリフィルをモンブランで使いたいという人もいるかもしれないが。

● で,とっくにそういうことができるようになっていたんですねぇ。まったく知らなかったですよ。
 モンブランやパーカーでジェットストリームを使えるんですねぇ。ということは,そうしている人はたくさんいるでしょうね。

● 急いでネットを経巡って,情報を集めたんだけど,ローラーボール(水性ボールペン)にもリフィルアダプターはあるらしい。
 が,クロスのローラーボールに国産のリフィルを使えるようにするアダプタがあるのかどうかは,わからなかった。

2016年11月10日木曜日

2016.11.10 菅 未里 『文具に恋して。』

書名 文具に恋して。
著者 菅 未里
発行所 洋泉社
発行年月日 2016.10.07
価格(税別) 1,200円

● 著者は「文具ソムリエール」。文具雑誌やムックなどにも頻繁に登場していますね。
 文具ソムリエールとは何かといえば,「私が「あ,いいな」と感じた文房具をご紹介しているだけ,とも言えます。あえて特徴を探すならば,その「いいな」の内容に,機能性よりも見た目や手触り,音などの感性面が目立つことでしょうか」(p2)とのこと。

● 感性面? たとえば,次のようなことだ。

 そのとき,今まで聞いたことのない音がしたんです。箱の中で鉛筆どうしが当たる音でした。「カラカラ」というほど乾いてはおらず,でも「コンコン」というよりは軽やかな,独特としか言いようのない音です。私はその音にすっかり魅了されました。(p77)
 本来が実用品である文房具を感性で選ぶのは,なんだか変な話です。普通は感性よりも機能性が重視されると思います。 でも,実は感性にはとても大切な意味があります。人と人をつないでくれるからです。(中略)誰でも五感で世界を感じていますから,最初に他者に触れるのは五感のいずれかです。(p81)
 ノートや手帳の紙には繊維が粗いものと細かいものがありますが,私は粗いほうが好きです。それは,鉛筆の黒鉛が繊維の隙間に「入っていく」イメージが浮かぶからです。(中略)繊維が見えるような紙に6Bの鉛筆で字を書くと,ゾクゾクします。(p88)
 削り終えてふと紙の上を見ると,削りかすたちがなんともいえない,美しいカーブを描いていたんです。綺麗に向かれたリンゴの皮を,さらに複雑にしたようなカーブです。削りかすに魅力があるなんて,知りませんでした。(p94)
 実は鉛筆は,さらに別の魅力も秘めていました。それは香りです。(p97)
 文房具の特性のひとつは常に自分の視野に入るということですが,好きな色が見えていたら気分も変わりますよね。色は特に重要な要素です。(p112)

● その文具ソムリエールがお気に入りの文具をいくつか本書でも紹介している。

 私の脚が,ある諸ケースの前で止まります。そこには1本のシャープペンシルが飾られていました。(中略)トンボの「ZOOM707」。異色のデザインでした。私の目はくぎ付けになり,胸は高鳴りました。こんなに素敵なペンが世の中にあったなんて・・・・・・。それが初恋でした。(p17)
 アルバイトをはじめて真っ先に買ったのがモレスキンのノートです。(中略)興味を持ったきっかけは「どうしてこんなに高いんだろう」という驚きでした。(中略)でも同時に,素敵だとも思ったんです。(p23)
 パーカーに「ジョッター」という有名なボールペンがあります。ベーシックな「ジョッター フライター CT」が1620円で売られていますが,パーカーを象徴する矢羽クリップといい,飽きのこないデザインといい,価格以上の満足感を得られます。(p53)
 その日の主役が紙なのか筆記具なのかは,気分によって変わりますよね。筆記具の日なら紙には控え目でいてほしい。 控え目というと,たとえばコクヨの「キャンパスノート」はとっても優秀です。(p87)
 私が大好きなペンのひとつに,ぺんてるの「サインペン」があります。108円で買えるこのペンも,高級ペンに負けない魅力を秘めているんですよ。(中略)安価な文房具のいいところは他にもあって,それはデザインがシンプルなことです。サインペンもそう。凝ったデザインは好き嫌いが分かれますが,シンプルなら万人に好かれます。(p120)
 一般に男性のお客様は直線的,女性は曲線的なものを好まれますが,直線的であるしかないペンに,巧妙に曲線を馴染ませたのがカヴァリエです。(p129)
 ラッションプチは,寺西化学工業製品とは思えないくらい「不親切」なペンです。何が不親切って,ペンのどこにも日本語が見当たらないんですよ。(中略)それが,女子高生を惹きつける可愛いデザインになっているんです。(p153)

● 著者の人となりを示唆するエピソード。

 文房具のおかげでなんとか,思春期を乗り切ることができた(p16)
 大学時代の私の情熱の対象は文房具以外にもありました。ひとつは,『CanCam』『JJ』などの,いわゆる「赤文字系」ファッション誌です。(中略)モデルさんたちが使う文房具が気になったからです。(中略)そのうち,あることに気づきました。私が好きなストーリー仕立ての記事には,しばしば主人公たる女性のペットが登場します。面白いのは,そのペットの名前に「ココア」とか「モカ」とかカフェ関係が多いことです。私はペットの名前を追うことが楽しくなり「ペットの名付けと飼い主の性格特性」というテーマで卒論を書くことにしました。(p26) 

  これが卒論のテーマになるのか。社会学部? 文学部? 目からウロコ。卒論って楽しんじゃっていいものだったんだ。苦しみながら書くのは外道かもしれないね。ぼくは卒論って書いたことはないんだけどね。

  考え事が多い日は本を持たずにお風呂に入ることもありますが,手ぶらということはありません。お風呂で浮かぶアイデアって多いじゃないですか。シャンプー中は両手が泡だらけだからメモがとれないのでは,と心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが,不思議なことに,何か思いつくのは決まって湯船の中なんです。(p43)

● その他,いくつか転載。

 外国製ボールペンはインクが「硬い」傾向があり,ぎゅっと筆圧をかけて,かつ,それなりの筆記速度で書かなければインクの出がいまいち,ということがたびたび起こります。(p63)
 海外製ボールペンの書き味に違和感を覚える方向けに,サードパーティー製のリフィルアダプタが売られています(実は私も,モンブランの中身をそっとジェットストリームに替えています)。(p64)
 私の見る限り,ペンなら,ご自分用にお買い求めになる価格の上限がだいたい5千円くらいです。つまり5千円以上のペンは,他人から貰わない限り,自分のものになる機会がないんです。(p69)
 もっとも需要があるのは事務用品で,社員に文房具を配らなければいけない会社がまとめ買いをしてくれていたんですね。ところが2008年のリーマンショックにより,社員向けの文房具の需要ががくんと減ったといわれます。コストカットのためです。 会社からの受注が減ると,メーカーは今まで以上に個人にも目を向けるようになります。その結果,どの文房具もデザインを競うようになりました。(p108)
 女性の存在感は,文房具界では大きいんです。(中略)実は,「大口の顧客」には,女子高生もいました。(中略)女子高生ってカラーペンを大量に持っているじゃないですか。彼女たちは文房具界にとっての大切なお客様なのです。(p109)
 私はいつも思うんですが,文房具って趣味としてはコストパフォーマンスが抜群にいいと思うんですよ(万年筆は確かに高価ですが,文房具全体から見ると例外です)。(中略) 3千円でハイエンドに手が届くんです。普通,物の値段は「エントリークラス」「ミドルクラス」「ハイエンド」をいうふうに分かれていますが,ボールペンは二極化しています。ミドルクラスが極端に少ないんです。ハイエンドの価格が,それほど高くないせいでしょうか。(p116)
 筆記具は価格による機能差がないか,非常に小さいという,とても珍しい実用品です。(p125)
 男性のお客様がお買い求めになるペンの色は,だいたいが黒かシルバーに落ち着きます。(p138)
 「イエローベース」と「ブルーベース」という言葉を聞いたことがある女性は多いと思います。(中略)イエローベースの肌の方は,落ち着いた色のペンを選んでみてください。対して,ブルーベースの肌の方には,ビビッドな色が映えます。(p141)
 男性にとって永遠の定番といわれるのが,黒とゴールドの組み合わせです。ベーシックで,どんな場面にも馴染みます。でも私は,若いうちに買わなくてもいいと思うんです。この色は歳を重ねても似合う色ですから。若いうちは青系の色を楽しんでおくのがいいのではないでしょうか。(p146)
 歳を重ねた男性は恰好よさの「加点」を狙うよりも「減点」を減らしていくスタイルのほうがいいと思うんです。(中略)減点,つまりお腹が出ているとかズボンがヨレヨレだとかの「恰好悪い要素」を極力なくすだけです。(p148)
 20代や30代の女性では,白系や,白にゴールドのカラーをお買い求めになる方が多いですね。(p156)
 百貨店のスタッフの間ではよく知られているらしいことなんですが,お子さんがいるような歳の女性への贈り物は「華やかなものを選ぶべし」が大原則です。地味じゃダメなんです。(中略)真っ赤だと幼くなってしまいますから,原色ではなく少し深みのある,たとえばルビーレッドなどはいかがでしょう。(p157)
 ボールペンをご希望の場合,私ならば,この段階で3本のボールペンをお出しします。3本になるのは,あまりたくさん出してもお客様を混乱させるだけだからです。選択肢となる本数は,経験上3本が限界だと感じます。(p164)

● ぼくはダイスキン+Preppyの300円システムでやっているし,これからもそうであり続けるつもりだから,文具ソムリエールのお世話になるような高みに登ることもないと思う。
 だけど,文具好きあるいは文具フリークの話を聞くのは大好きだ。この本も面白く読みました。

2016年11月9日水曜日

2016.11.09 測量野帳スタイルブック

編者 清水茂樹
発行所 枻出版社
発行年月日 2016.11.10
価格(税別) 1,200円

● コクヨの測量野帳。その測量野帳について,これほど詳しい解説がなされるのは初めてではないか。
 「もともとは測量の現場で使うために開発された業務用ノート」だけれども,サイズや堅牢さ,価格の安さが受けて,一般用途にも使われるようになった。
 LEVEL BOOK,TRANSIT BOOK,SKETCH BOOKの3種がある。一般用途に向いているのは,3㎜方眼のSKETCH BOOKだろう。

● 実際のユーザー(ヤチョラーというんだね)がたくさん登場する。いろんな使い方がされている。しかし,その「いろんな」は,たとえば『ほぼ日手帳公式ガイドブック』に出てくるものと,あまり変わらない。
 何を使うかの違いであって,どう使うかは共通している。多いのは絵を描くのと,何かを貼るというやつ。

● メーカーが想定しない使い方をしているユーザーはかっこよく見える。たとえば,TRANSIT BOOKを横に使って,スケジュール帳にしているという人が紹介されている(p26)。立派な創造だろう。TRANSIT BOOKをこんなふうに使っているのかと,新鮮な印象を受ける。
 もっと些細なことだけれど,LEVEL BOOKを普通の横罫ノートとして使っている人もいる。縦線に影響を受けない。たったそれだけのことだって,独創的な使い方だ。

● 測量野帳は素晴らしい国産のプロダクトだと思うんだけど,トラベラーズノートも素晴らしい。ダイスキンも素晴らしい。ぼくが知らないだけで,他にも素晴らしいノートはあるだろう。
 トラベラーズノートと測量野帳は用途においても競合しそうな気がする。旅の記録を残すのにも,測量野帳は便利に使えそうだ。どちらも事務系よりもクリエイティブ系のユーザーが多いのじゃないだろうか。
 ハトメパンチを使ってゴムバンドを取り付ける方法も紹介されている。ゴムバンドを取り付ければ,部厚くなっても大丈夫だ。

● 測量野帳はぼくも4冊ほど買って持っている。買った先はコンビニのファミリーマート。
 つまり,無印良品版の測量野帳だ(間違いなく,コクヨのOEM商品)。表紙は緑ではなく黒。無印の商品名は「手のひらサイズポケットノート」。税込みで180円。が,まだ手つかずで未使用のまま。

● 使ってもいないのに,このように決めつけるのはいかがなものかと,われながら思うんだけど,自分にとっての使い勝手からすると,ダイスキンを超えるものはないと思っている。
 まず,無地や方眼より横罫がいい。表紙が厚いから,立って書くのも楽(ここは測量野帳も同じ)。
 価格がきわだって安い(測量野帳もかなりリーズナブルな価格だけれども)。したがって,惜しみなく使える。

● さらに,Preppyとの相性が抜群。もちろん,Preppyはトラベラーズノートにも測量野帳にも問題なく使えるはずだけれども,相性という点では,たぶんダイスキンの紙が一番かな,と。
 あと,中紙。測量野帳の40枚に対して,ダイスキンは96枚。

● というわけで,ぼくはこの先もダイスキンを使っていくつもり。半端ない量の在庫も抱えているしね。

2016年11月5日土曜日

2016.11.05 日経WOMAN 2016年11月号-なりたい私に近づく! 最高の手帳

編者 安原ゆかり
発行所 日経BP社
発行年月日 2016.10.07
価格(税別) 602円

● 日経WOMANの11月号は,毎年,手帳の特集。しかし,読む側のこちらに変化がある。どういう変化かというと,手帳「術」にあまり興味がなくなったという変化だ。
 なぜ興味がなくなったかというと,そろそろ定年を迎える年齢になったからだ。

● 手帳というと,何だかんだ言って,仕事の生産性を上げるのが目的。約束や締切りを忘れないように書いておくというのが,手帳の使い方の第一歩だと思う。それも仕事の効率を落とさないための備忘録だ。
 で,仕事の生産性を上げるということへの興味が薄れてきたというわけだ。

● この雑誌でも仕事への備えとして手帳を工夫して使っている人たち(雑誌の性格上,すべて女性)が登場する。凄いなぁと,ぼくは素直に感嘆する。
 それそのものが,もうぼくにはできないだろう。

● 巻頭のインタビューは石原さとみ。彼女の手帳術を訊いているわけではないが,ノートを使っているという話が出てくる。普通の大学ノートらしい。

2016年10月24日月曜日

2016.10.24 久喜駅前のくまざわ書店文具売場で

● 徒然なるままに日暮らし・・・・・・今日は休日ではないのだけれど,気がついたら久喜にいた。東京に行くときには必ず通過する駅だ。快速も停まるし,東武鉄道の伊勢崎線の乗換駅にもなっている。
 が,久喜駅で降りたことはなかった。一度はどんなところなのか見ておきたいと思って,というかそういう理由をこじつけて,切符を買って車中の人になったのだった。

● 駅前は普通の地方都市で,とりたてて何がどうとも感じなかった。駅前にみずほ銀行がある。ちょっと向こうに武蔵野銀行がある。酒場が並んだ一画がある。
 以前,駅の近くに立ち寄り湯があると聞いたことがあるんだけど,それがどこなのかはわからなかった。
 久喜だと大宮や東京に通勤する人が多いんだろうし,遊ぶのも地元ではなく大宮や東京になるんだろうな。月曜日の昼下がりは閑散とした印象。

● みずほ銀行が入っているビルにくまざわ書店もあった。覗いてみた。最近,文具売場も併設したらしい。文具は20%引きで販売中。
 今年の4月に出た『日経WOMAN別冊 毎日が充実している人の手帳&ノート術』が文具売場に1冊あったので,買ってしまった。

● あとは,特に特徴のある品揃えはなく,よく出そうなボールペンやノート,付箋などを手堅く揃えているという印象。それでいいのだと思う。

● 30歳を少し出たかと思えるサラリーマンがいた。きちんとスーツを着て,黒い鞄を提げている。営業回りの途中か,あるいはこちらに出張か。
 彼,履歴書を物色していた。手に取っては戻し,別なのを手に取っては戻し。

● その様子は,こちらにいろんなことを考えさせる。転職を考えているんだろうか。今の会社を辞めたいと思っているのか。仕事が辛いのか。
 折しも,電通社員の自殺が報じられているし,ぼく自身,仕事をサボってここにいるわけでね,何だか他人事とは思えないわけだよね。
 ぼくの場合は,黙ってたってもうすぐ退職だけど,彼はまだまだ先が長い。春秋に富むともいえるけれども,このあと30年も働かなくてならないのは大変だなぁとも思う。どちらかというと,羨ましさより“大変だなぁ”が勝る。

● ぼくらが子どもの頃はさ,オトーサンたちは夜7時のNHKニュースは家で見てたと思うんだよ。そのあとはナイター中継。それを楽しみにしてたよね,オトーサンたち。
 今はそんな時刻に帰ってこれるオトーサンってそんなにいないよね。特にパソコンが一人一台になってから,勤務時間が延びたような気がするんだがな。
 おそらく,やらなくてもいい仕事が増えたんじゃないか。どうでもいいことにこだわるようにもなった。バカバカしいにも程があると思うことが増えた。

● 男にとっての仕事って,究極は遊びあるいはゲームだと思うんだけど,その遊びやゲームと部活のノリで戯れることのできる人は,仕事を楽しめて,おそらく出世もするんだよね。
 でも,相性ってあるわけでさ。ゲームとしてもつまらないと感じてしまったら,これはもうどうにもならない。仕事とは我慢することと見つけたり,ということになる。

● 目の前の彼もそうなのかなぁ。そんなに辛いんだったら辞めちゃえよ。
 というようなことを思いながら,彼を見てたんだけどね。結局,履歴書をひとつ抱えて,レジに向かっていった。辛い渡世だねぇ。

● というようなドラマ(?)を垣間見ることもできるんだね,文具売場でね。

2016年10月23日日曜日

‎2016.10.22 Lanybookを見た 2

● ベルモールの落合書店(の文具売場)で,Lanybookを再度,確認。
 前回のレポート(?)をいくつか訂正しないといけない。われながら,何を見てたんだろと思ったものですから。

● まず,「見た目はモレスキンの亜流」というのはそのとおり。サイズも,ゴムバンドがあることも,ポケットサイズの中紙が96枚であることも,収納ポケットが付いていることも。
 モレスキンとの違いはペンホルダーまで付いていること。それと,収納ポケットに蓋があること。

● 「100%メイド・イン・イタリーをうたっている」のも前回の報告でよろしいんだけれども,「お値段もそれなりだ」という点については補足が必要だ。
 Lanybookのサイトを見てしまって,そのサイトにある情報まで含めてしまったから,「お値段もそれなり」と書いちゃったんですよ。
 ポケットサイズに関して言うと,売場にあるのは1,080円,1,380円,1,500円の3種。ここではモレスキンは2,000円で売られているから,モレスキンよりはだいぶ安いということになる。

● 「デコラティブな商品が多かった。男性では使えないと思えたね」っていうのにも,訂正が必要。
 ひとつだけ,男性でも持ち歩けると思えるものがあった。一番安い1,080円のがそれ。表紙の色も黒と白がある。

● とはいえ,「基本的には女性に向けた商品」ではある。しかし,向けすぎていないかという気もする。これに刺さる女性はそんなにいないかもしれない。
 シンプルなたたずまいのモレスキンの牙城を崩せるかといえば,難しいのではないかなぁ。

● で,その1,080円のやつを,どうしようかなぁ,買おうかなぁ,と悩みながら,けっこう長く触ってしまった。
 中紙のうち,最後の16枚には切り離せるようにミシン目が入っている。これは痒いところに手が届く配慮なのか,余計なお世話なのか。
 中紙は単純な白。モレスキンのようにクリーム色は混じっていない。真っ白な紙だ。もちろん方眼もあるんだけれど,横罫はA罫のようだ。

● あまり売れてはいなさそうな感じ。このコーナーに足を留めるお客さんがいない。
 モレスキンのコーナーも同様なので,こうしたある程度以上の価格のノートは,地方ではあまり売れないんでしょうね。

2016年10月17日月曜日

2016.10.15 Lanybookを見た

● どこで見たかっていうと,宇都宮はベルモールに入っている落合書店の文具売場で。
 見た目はモレスキンの亜流。日本のメーカーが出しているのかと思ったんだけども,ネットで検索してみたら「イタリア産まれのファッションノートブック」ということ。
 株式会社ポウプ企画というのが,総輸入代理店になっているらしい。

● 100%メイド・イン・イタリーをうたっている。モレスキンは,デザインはイタリアでやっているけれども,生産は中国だ。それに対して,こっちは全部をイタリアでやっているよ,と。
 お値段もそれなりだ。基本的には女性に向けた商品だろう。男性が買うのは,女性への贈答品として買う場合に限られるのじゃないかと思った。

● たくさんのラインナップがあるようなのだけど,この売場にあったのはデコラティブな商品が多かった。男性では使えないと思えたね。
 そもそも,文具全般について,顧客は女性。メーカーもそれを前提にしているのじゃないかね。

● 男が使うのは質実剛健。あまり遊びは入れられない。中高年ははっきりそうだ。若い層でもここは変わらないのじゃないか。
 質実剛健では高額にできないってことはないと思うけれども,「ファッション」をうたうようなものにはなかなかできない。

● ぼくなんか,ダイスキンでいいと思っているわけだから,その20倍近いお金を払って,Lanybookを買う気にはならないな。Lanybookが持っている機能はダイスキンでほぼ100%代替できる。
 それ以上に文具で遊びたいとは思わない。自分が使っているものを人に見せびらかしたいとも思わない。中年男の大半はそうだろう。

● 今どきだったら,機能だけでいいなら安価でできる。最低限ではなく,かなりの水準の機能であっても,機能だけでいいならさほどに高くはならない。その代表は腕時計と電卓だ。
 要するに,男なんか何をやっても安あがりですむんだよ。古典的な“飲む・打つ・買う”つまり,“酒・ギャンブル・女”から自由になれていれば,何をやったって,そんなにお金はかかるまいよ。

2016.10.15 キャラクター手帳

● もう来年の手帳は買ってあるので,文具店に用はないんだ。けれども,ジョイフル本田(あるいはジャパンミート)に買いものに来ると,2階にあるジョイフル2に立ち寄ることになる。
 買うあてはないんだけど立ち寄る店。文具店,書店,パソコン・ケータイショップの3つ。

● 8月に来たときには,それまであった文具を扱った雑誌,ムック,単行本の売場が消えていた。が,今はある。8月に見逃したのか,いったんはなくなったものが復活したのか。
 ムックの中心は枻出版社の「趣味の文具箱」のバックナンバーだ。ほかには,文具を素材にしたエッセイ集とかじゃなくて,実用書というか「術」を説いたものが多い。手帳術,ノート術,メモ術といった。
 これが「Angers」になると,むしろ串田孫一さんのエッセイなんかが置かれることになる。書斎をテーマにした展示らしいんだけど。

● 今回注目したのは,いわゆるキャラクター手帳。圧倒的にディズニーのキャラが多い。たいしたもんだね,ディズニー。
 夥しい数の手帳があるわけだけれども,中身は数通りしかない。あとは,大きさだったり,線の色だったり,余白の取り方だったり,紙質だったり,その程度の違いにすぎない(と言ってしまっては申しわけないのですが)。

● だったら,好きなキャラクターが表紙に踊っていたり,中紙にあしらわれていたりするものがいい。だって,中身なんてどれも似たようなものだし,そんなに細かい使い方なんてしないんだし。
 と考える人が買っていくのだろう。事柄の性質上,女性が多い。女性に限られると言ってもいいかも。

● 少し前までは女子高校生がこの手のものの主要ターゲットかと思っていたんだけど,最近はそうでもないようだ。ユーザーの高齢化が見られるのじゃないかなぁ。
 娘と来ていたオバチャンが物色していた。娘用ではなくて,自分に買うつもりなのだと思えたね。

● 手帳なんてこういうノリで選んでもいいのかもしれないよね。この対極にあるのがフランクリンプランナーなんだろうけど,フランクリンプランナーを使っている人って,つまるところはリコウバカなのかもしれないよなぁ。

2016年10月14日金曜日

2016.10.14 Preppy,復調

● 39本のカートリッジを文字に変えてきたとはいえ,まだ2年と半年しか使っていない。200円のチープなボディの万年筆とはいえ,自ずと愛着も湧いてくる。まだまだ使いたい。

● と思いながらPreppyのキャップをはずして,ダイスキンに字を書いてみた。ら。
 おやっ,元に戻ったみたいだ。インクの出が良くなった。さっきまでの不調は何だったんだろう。インクが均一ではない? まさか,そんなことはないだろう。

● これならしばらく使えそうだ。もう浮気はしないから頑張ってくれ,ぼくのPreppy。
 カートリッジ100本を使うことを目標(?)にしよう。残りのダイスキンをすべてこのPreppyで使うことができれば,100本どころではないことになるけれど,可能ならそこまでもってくれ。

● Preppyも予備を何本か持っているわけで,もう万年筆を買う必要はないな。今あるもので一生分を賄える。
 プラチナのカートリッジも一生分,手当て済みだ。コンバーターをPreppyで使うつもりはない。コンバーターを装着すれば,いろんなインクを試すことができるけれど,それをやるつもりはない。プラチナのブルーブラックでいい。

● なぜなら,プラチナのブルーブラックならダイスキンで裏に写ることはないからだ。ブラックを試したこともあるのだけど,やはり裏にはいかない。
 ちなみに,セリスキンだとブルーブラックなら無問題なのだが,ブラックだと激しく裏抜けする。とんでもなく滲む。

● それにしても。先ほどまでの不調は何が原因だったのだろう。ダイスキンの紙質が不均一だから? そんなことはない。別の紙に書いてもやはりダメだったのだから。
 原因はPreppy側にあったはずだ。どういうわけだ。今は絶好調だ。

● 常用している道具の調子が良くなると,こちらの気分も良くなるな。

2016年10月13日木曜日

2016.10.13 Preppy,不調

● 先日,キャップの嵌合が再び緩くなったので,何度目かの瞬間接着剤を投与した。それでしばらく快適に使えていたんだけど,昨日(12日)から調子がよろしくない。
 どのようによろしくないのかというと,書き始めにインクがかすれるのだ。

● Preppyはプラチナ独自のスリップシール機構が組み込まれている。インナーキャップがあって,ペン先のインクが乾くのを防いでいる。だから,しばらく使わないで放置しておいても,インクが固まったりしないから,最初からスラスラと書くことができる。それがプラチナの売り(のひとつ)なのだ。
 200円のPreppyにもそれが施されているのが凄いところだけれども,そのPreppyが書きだしでインクがかすれる。インクの出が悪くなる。

● インナーキャップがダメになったようには思えない。瞬間接着剤の連続投与のせいで,キャップがカチッと閉まらなくなっているのかもしれない。わずかに隙間ができているのかも。
 あるいは,ペン先に傷みが出たか。見た目では何も問題なさそうなのだが。

● 1日経ってもよろしくないな。書きだしだけなんだけどね。そこを過ぎれば,今までどおり書けるようにはなる。
 ペン先が歪んだ? 寿命なのかも。寿命をまっとうして使えなくなったのならば,ユーザー冥利だ。39本目のカートリッジを装着しているわけだけど,200円のPreppyをここまで使った人は,そんなにはいないと思うのでね。

2016年10月12日水曜日

2016.10.12 考えない人にメモは要らない?

● ヒラメキを逃さずにメモせよ,というけれど,ぼくにはヒラメキなんてやってこない。ヒラメいているのに,それがヒラメキと気がつかないだけなのか。

● 量的にはかなり書いている方だろう。愚にもつかないことをたくさん書いているだけなんだが。
 価値あることだけを書こうとすると,頭の中でスクリーニングすることになる。それをすると脳につまらぬ負荷をかける。それはよくないから,スクリーニングしないでとにかく全部書く。その方がいいと思っている。

● 当然,玉石混淆になる。圧倒的に石が多いはずだ。基本,それでいいんだけれども,それにしても玉がなさすぎないか,オレよ。

● なぜメモが大切かと説く場合,ヒラメキはメモしておかないとすぐに忘れるからだ,というのがお約束事になっている。ここがメモへと誘う際の,第一のインセンティブだ。
 しかし,無から有は生まれない。ヒラメキもまた考えるという作業の果てに浮かんでくるものだろう。考えないでいて,ヒラメキを待っていても仕方がない。つまり,考えない人にメモは必要ない。

● ぼくにヒラメキが来ないのも,玉がないのも,そう考えると納得がいく。多くの人はぼくと同様に,考えることを余儀なくされるような生活はしていないと思われるので,メモなんかしても仕方がないのかもしれないよね。
 本当はそうなのかもしれないんだよね。文具メーカーの思惑に踊らされているだけなのかも。ここで文具メーカーを悪役にしてはいけないのだが。

2016年10月10日月曜日

2016.10.10 個人名を冠した手帳

● 今,書店や文具店の手帳売場に行くと,個人の名前が冠された手帳がけっこうあることに,あらためて気づく。
 和田裕美の「営業手帳」や藤沢優月の「夢かな手帳」はもうこの分野の老舗って感じがする。陰山英男「陰山手帳」,小宮一慶「ビジネスマン手帳」,田村仁人「合格手帳」,安藤美冬「20代手帳」。
 最近は(2年前からか),齋藤一人さんの「ついてる手帳」も出た。ほかにもたくさんある。

● 個人の名を冠した初めての手帳は,竹村健一さんの「これだけ手帳」でしたか。邱永漢「実務手帳」もあったね。中村天風「成功手帳」なんてのも。これは,たぶん,今でもあるんだと思うけど。
 これらの特徴は掌サイズであること。文字どおりの手帳。著名人の名を冠しているだけで,中身は能率手帳とたいして変わらなかった。
 「実務手帳」には,邱さんのお勧めのレストランの名前と住所と電話番号が載っていたりした。付録部分が分厚くなって,かえって使いづらいのじゃないかと思った。

● 昨今の冠手帳も,基本はどれも似たようなもの。ページの隅の方に作者の著書から文章を転載して,それが本手帳の特徴です,としているものもある。
 冠になる人のカリスマ性(?)に頼っている。版元にすれば,一定数の売上げが見込める手堅い商品になっているのだろう。

● ぼくは手帳はシンプルがいいと思っている。能率手帳でいいと思う。
 凝った使い方をしようとするな,と言いたい。手帳で夢が叶うのか,叶った人がいるのか,とも言いたい。

● かといって,ぼくも若い頃は(いや,中年になってからも)手帳で夢が叶う的なことを信じていたというか,それに縋りたいと思っていたところがある。
 だから,若い人が(中年も)こうした手帳を買って使うことに対して,とやかく申しあげることはない。あなたのお金だ。好きに使うがいいのだ。

● 冠手帳に限らないけれど,昔と比べると,判型も大きくなり,厚くなった。手帳が大型化しているということは,今のビジネスマン(ウーマン)は昔の人よりもたくさん書いているってことになる。何だかんだ言って,そうなるはずだ。

● 逆に,昔の人はあまり書かなかったのだ。備忘録的に予定を書いておくだけだったのだろう。手帳とはそういうものだった。
 今はそれ以外にもたくさん書いているのだろう。書く必要のないことを書いているという側面があるにしても,基本的にはいいことだと思う。書くのは悪いことではない。

2016年10月6日木曜日

2016.10.04 ぬり絵が流行っている?

● 宇都宮はヨドバシの文具売場をウロウロしてたらば。ぬり絵コーナーができていた。
 ぬり絵がまとまって置かれていて,背後に色鉛筆が配されている。パイロットのフリクションの色鉛筆。

● ぬり絵で儲かるのは色鉛筆のメーカーだから,とりあえずわかりやすい話。仕掛け人はパイロットか。

● ところが,ググッてみると,「フランスで人気に火が付き,今や世界中で注目されている大人の塗り絵“コロリアージュ”」だとか,「浅田真央で改めて注目された「大人の塗り絵」が今,密かなブーム!」だとかっていうタイトルの記事が出てきた。
 荒川区には「ぬりえ美術館」なるものもあるらしい。

● 筆記具メーカーが企んでブームを起こすなんてことのできるはずもないか。
 どういう理由でかはわからないけれども,ぬり絵がブームになった。じゃあ,このブームに便乗していこう,ということなんでしょうね。

● ぬり絵なんだから,これも女性が主体のムーブメントなんだろうな。ぬり絵の道具は色鉛筆には限らないけれど,色鉛筆ってやっぱり女性が似合うイメージだよね。
 それを男がするというのもまた,いいものだろうけど。今は,男女でジャンル分けするような時代ではないものな。

2016年10月4日火曜日

2016.10.01 ジョイフル2はフランクリンプランナーが充実

● 来年の手帳はほぼ出揃っているのだろうか。ジョイフル2の手帳売場も一段と充実というか,拡張されていた。
 フランクリンプランナーが充実している。綴じタイプ,システム手帳タイプ,ここならひととおり揃っている感じ。
 これだけの品揃えを整えて,売場を作っているんだから,それなりに売れているのだろう。あるいは,1冊あたりの利幅が大きいのか。

● フランクリンが出している手帳の使い方に関するガイドブックを若い頃に読んだことがある。しかも,複数。
 結局,フランクリンプランナーを使うことはなかったけれど,こういうのってけっこうな引力を持っているよね。

● これを使えば,自分もできるビジネスマンになれる,充実した人生を送れる,濃密な時間の使い方ができる,と思ってしまいがちなんだよね。
 「単なる手帳ではありません。日々の生産性の向上はもちろん,理想の自分,理想の人生に近づくためのツールです」なんて言われれば,フランクリンプランナーが打ち出の小槌に思えるかもしれない。

● これを使っている人がけっこうな数いると思われるんだけど,フランクリンが提唱しているような使い方をできている人はどれほどいるんだろうか。
 間違ったことを提唱しているわけではない(ように思う)。けれども,どこかにまやかしというか,詰めの足りないところがあるという違和感は若い頃から持っていたね。

● っていうか,このとおりに自分ができるとは,若くて自分を買いかぶりがちだった当時でも,さすがに思えなかったわけですよ。
 それで実際に使ってみようとは思わなかった。

● 目標管理,時間管理,情報管理と,やたらに管理という言葉が出てくるんだけど,自分の人生と自分の生活を管理一色に染めてしまっていいのか。たとえ,管理人が自分自身だとしても。
 ぼくなんかだとかえってストレスを増やしてしまう結果になりそうだ。

2016.10.01 ジョイフル2で来年の手帳を買った

● 宇都宮と上三川の境にあるジョイフル本田の2階,ジョイフル2で来年の手帳を買った。結局,BindexのN0.011。今年と同じ。
 自分にはマンスリーで充分だと思う。ひょっとしたら,手帳は要らないかもしれないとも思う。メモ帳だけでいいかもしれない。

● けれども,仕事をしている間は今までのスタイルを持続しよう。手帳はBindexのN0.011,メモ帳は小型のダイスキン。
 仕事を辞めて悠々自適(になるかどうかは不明)の生活になったら,手帳はダイソーのA6マンスリー手帳(これがいくつもあるわけだが)を買って,すでに買ってあるコクヨのSYSTEMICに入れて使おう。メモ帳はCampus。

● それまでに,ダイスキンの在庫をすべて使うことが前提だ。けっこう処分もしたので,ちょうど使い切ることができるかもしれない。
 そのダイスキン様のダイソー手帳もいいなと思っているんだけど,これは使うことがないまま,朽ち果てそうだな。

● ほかにも高橋,ノルティはもちろん,モレスキン,エディト,ほぼ日ウィークスなど,手帳のほぼ全貌を把握できるかもしれないと思わせる品揃え。マルマンのルーズリーフタイプの手帳(スケジュールノート)もあった。
 もちろん,数ある手帳の中の主だったものしかないので,文字どおりの全貌というわけには到底いかない。が,世の中にはこれだけの手帳があるのかという思いに浸ることはできる。

● これだけの手帳があるわけだから,そのすべてを実際に使ったうえで,自分が最善と思うものを選ぶなどということは,どうやったってできない相談だということもわかる。
 選択の自由とはいいながら,手帳を選ぶという卑近な例においても,たまたま,偶然,縁,そういったものに導かれて選んでいるにすぎない確たる理由があってカチッとした選択をしているわけではない。

● さらにいえば,確たる理由があっての選択が,偶然やたまたまより結果良好かといえば,そうとも限らないのが,また面白いところでもあるだろう。

2016年9月29日木曜日

2016.09.29 『1冊の「ふせんノート」で人生は,はかどる』を読んだ

● この本で説かれていることはたったひとつだ。すべてのメモ,思いつきも備忘もToDoも会議録も本の感想も何もかも,を強粘着の付箋に書け。そして,それをA4ノートに貼っていけ。
 それだけだ。それですべては上手く行くぞ,と。

● 久しぶりに揺さぶられた1冊だった。つまり,マネしてみようかと思った。
 この種の本を読んでそう思ったのは,『情報は1冊のノートにまとめなさい』以来か。小型ノートを持ち歩いて,そこに書くようにしたのは,ひとつには『情報は1冊の・・・・・・』を読んだのが理由だ。

● 「ふせんノート」もすべてを付箋に書いて1冊の大型ノートに貼っていけというのだから,1冊にまとめておくことを推奨しているところは同じだ。直接書くか,付箋に書いてノートは台紙として使うか,その違いだけだ。
 著者に言わせれば,その違いが大きいのだが。

● 揺さぶられる最も大きな理由は,簡単そうだからだ。シンプルで今すぐにでも実行できそうだ。
 だが,その足を引っぱるものがある。ダイスキンを大量に買いためていることだ。それを捨てて,A4ノート+付箋に移行するのもなぁ。

● ダイスキンをいつも持ち歩いていれば,メモすべきものをすべてダイスキンにメモれるようになるだろう。
 これからは寝るときも,枕元にダイスキンとPreppyを置いておくようにしようか。

● というわけで,自分的には現行の300円システムでいいと思っているけれども,また浮気をしてみようか。今度の浮気先は「ふせんノート」。
 まぁ,浮気したとて何も変わらないとは思うんだけど。大型ノートに貼るんだから,一覧性が良くなるのは間違いない。それをその程度の違いと見るか,大きな違いだと見るか。

2016年9月28日水曜日

2016.09.28 300円システムに戻る

● 40日ぶりにダイスキン+Preppyの300円システムに復帰した。ホームに戻った気分。ダイスキン以外のノート,Preppy以外のペンは,ぼくにとってはアウェイなのかねぇ。
 ダイスキンの紙のざらつき。そこにPreppyで文字を刻んでいくことの快感。ユニノートにElite万年筆でスラスラと滑るように書くのも,それはそれで悪くはないのだけど,これくらいの抵抗感があった方が,書いているっていう快感がある。

● もうしばらく浮気はしないで,この300円システムを継続していこうと思う。300円システムだと結果としてたくさん書ける。
 質は別として,生産性の高さと道具の価格はまったく比例しない。右顧左眄しないで,この300円システムに居直ろう。

● といってもだね,浮気はするよね,これは。文房具の浮気だから,誰にも咎められることはないしね。
 でも,もう浮気にも飽きてきたところもあってね。高級品を使わないまま人生を終えてしまうのは残念だとか,そういうバカなことは考えないようにしたいものだ。

2016年9月27日火曜日

2016.09.27 ユニノートを使い終えた

● 先月8日に買って,20日に使い始めたユニノート(三菱鉛筆ノート)。鉛筆で書くのに最適化したノートだったのだろうけれど,申しわけなくも主にパイロットのElite万年筆(インクもパイロットのブルーブラック)で書いてきた。
 本日,最後まで使い終えることができた。39日間。中紙が72枚なのでもっと早く使い終えるかと思ってたんだけど,96枚のダイスキンとほぼ同じ日数になった。

● 滑らかに書けるノートだった。けっこう厚めの白い紙なんだけど,パイロットのインクだとところどころ裏に抜けることがあった。
 重ねていうけど,鉛筆で書くのに最適化したノートだったはずだ。万年筆などで書くんじゃないと言われるだろう。

● 結局,ダイスキン+Preppyの方が書く気になる。もちろん,ぼくの場合はということだ。
 ノートもペンも安いからダメだということではない。値段じゃなく,書きたくなるノートやペンがいいノートでありいいペンなのだ。
 ぼくの場合は,それがダイスキンであり,Preppyだということ。

● そんなことはもうとっくにわかっていたよ。でも時々(あるいは,しばしば)それ以外のものを使いたくなるのも事実なんだよね。

2016.09.26 手帳の使い方は永遠に未完成

● 手帳術の本やムックを見ると,手帳をどう使いたいかが先にあって,それに合った手帳を選べばよい,という記述があることがある。
 しかし,それはできない相談だ。手帳をどう使いたいかなんて,使ってみなければわからないものだ。手帳をどう使いたいかがわかっているのは,けっこうなベテランユーザーに限られるだろう。

● さらに。ベテランユーザーであっても,はっきりとわかっているかどうかは,かなり疑わしい。手帳の使い方や可能性が全部で100あるとして,ユーザーが実地に体験できるのは10か20にすぎないだろうからだ。
 物理的に手帳を替えてみると,おっ,こんな使い方もあったのかと気づく。そういうものだろう。

● だから,本当は,毎年手帳を替えてみるのがいいのかもしれない。ぼくはほどほどのところで妥協して,ずっと能率手帳を使ってきたんだけど,手帳を替えることによってしか得られない気づきがあったのだと思う。
 その代わり,替えなければ味わわずにすんだ不便をもまた,味わうことになったろうけど。

● 永遠に未完成というのはディズニーランドだけではない。たいていのものがそうだろう。手帳の使い方といった卑近なことでも,試行錯誤に終わりはない。
 ノートの使い方もそうだろうし,子育ての仕方もそうだろうし,お金の使い方もそうだろうし,装いの仕方もそうだろう。

● 200年も300年も生きられるのなら,あるいは完成形に到達できるのかもしれないけれど(いや,無理だろうな。自分をとりまく環境がどんどん変わっていくから),たかだか生きても100年じゃ,試行錯誤をし尽くすことなどできない。

2016.09.25 Discover21の手帳

● ララスクエアから宇都宮駅ビル2階の八重洲ブックセンター宇都宮店に移動。ここにはDiscover21の手帳が勢揃いしていた。
 Discover21って出版社だけれど,手帳メーカーとしても高橋やノルティに次ぐ,第3の大手なんですかねぇ(ダイソーもたぶん大手に入るんだろうな)。

● Discover手帳といえば「夢をかなえる人の手帳」をはじめ,夢を叶える系の手帳をいくつも出している。この分野のパイオニアといっていいだろう。
 ほかにも,次のような手帳がある。自己啓発系出版社ならではといえるかもしれない。
  夢をスタートする人の手帳
  小宮一慶のビジネスマン手帳
  朝活手帳
  合格手帳
  目標達成手帳
  20代のうちにやりたいこと手帳
  週末野心手帳
  MOON BOOK
  いい女.diary
  うまくいっている人の手帳
  しきたり十二ヶ月手帖

● さらに数年前に登場した“DISCOVER DIARY”も初めて実物を見たときには驚いたものだった。1日1ページタイプはすでに「ほぼ日」が開拓したあとだったけれども,この大きさ,このボリューム。
 この“DISCOVER DIARY”もどんどんバリエーションを増やしている。“DISCOVER DAY TO DAY DIARY”のほか,昨年からだと思うけど,“Discover Business Professionals' Diary”が出し,小型の文庫本サイズも出した。
 さらに,“DISCOVER DIARY WALLET”と“DISCOVER DOUBLE DIARY”が出た。現物をみると圧巻というか,この手帳は存在感がありすぎる。

● 初めて見たときは,これを使うのはどんな人だろうと思ったし,これを使っている自分って格好いいよなぁとも思った。
 でも,今回,これらの手帳を見ると,自分には分不相応(ありていにいえば,要らないもの)だなと思った。
 このあたりの感じ方は,自分の境遇の変化や筆記に関するスタイルの変遷によって変わってくる。

2016.09.25 ダイスキン手帳があった

● 宇都宮はララスクエア4階のダイソーを覗いたら,A6ダイスキンと同型の手帳が並んでいた。ウィークリーレフトタイプ。マンスリーもきちんと付いている。
 正直,手帳はこれで充分すぎる。ええぃ,面倒だ,手帳はこれにしてしまうか。

● 同じ棚にあったB5サイズのマンスリー。これでぼくには充分で,ダイスキン手帳だと充分すぎる。
 が,しかし,冷静になれよ,オレ。

● 目下使用中のシステム手帳のバインダーはまだまだ使えるぞ。それを捨てていいのか。
 今のシステム手帳なら,愛しい子どもの写真を専用のクリアファイルに入れて持ち歩けるぞ。いつでもどこでも子どもと一緒にいることができるんだぞ。ダイスキン手帳でどうやったらそれができる?
 公共図書館の利用者カードも一緒に持ち歩けるじゃないか。その便利さを満喫しているじゃないか。そういうのは,失って初めてわかるものだぞ。

● これから手帳を使い始めるのであれば,躊躇なくダイスキン手帳にすると思う。
 スケジュール管理しかしないのであれば,これで充分だ。過去の“ある日”を調べるためのログを残す容器としても,これで充分だろう。

2016年9月20日火曜日

2016.09.17 TRAVELER'S TIMES 2

● 上野文具に“TRAVELER'S TIMES”があったので,もらってきた。センスのいいコマーシャルペーパーだ。
 メーカーがトラベラーズノートを核にしたコミュニティを作ろうとしているかに見える。それはつまり売らんかなのためではなく,開発者がトラベラーズノートを好きで好きでたまらないからのように思われる。メーカーと製品が幸せな関係を取り結べた一例かと思う。
 製品としても10周年を迎えた。この時勢で10年の命脈を保つのは大したものだ。

● 「編集後記」に次のように書いてある。
 このトラベラーズノートの特徴が,決して世の中のすべての人に受け入れられるようなモノだとは思わない。一度使ってみたけど,やっぱり合わないと思う人もけっこういるだろうし,そもそもこんな変わったノートを使おうとすら考えない人の方が多いはずだ。パンクロックの激しいリズムを騒々しくて不快だと感じる人が多いように,トラベラーズノートは,一部の人の感性にだけ訴えるようなモノだと思っている。たぶん,気に入ってくれる人は,100人いれば1人くらいしかいないのかもしれない。
● 大人に限っていえば,ノートを使う人がどのくらいいるか。さすがに100人に1人ということはないだろうけど,だいぶ少ないのはたしかではあるまいか。
 その少数派のさらに100人に1人がトラベラーズノート? もうちょっと多いかもしれないけれど,「一部の人の感性にだけ訴えるようなモノだ」というのはそのとおりで,メーカーはよくわかっている。

● だから,ターゲットを広げようとして,とんがったところを削るようなマネはしない。とんがりを磨いて,100人の1人にさらに気に入ってもらえるようにする。
 そちらの方向で製品に細かいブラッシュアップを施していくのだろう。

● で,不思議なことにそれに徹した方が,ターゲットの拡大につながりやすいのだ。

2016.09.17 上野文具本店に手帳を買いに

● 宇都宮は上野文具の本店に行った。来年の手帳を買おうと思って。来年もBindexのNO.011(能率手帳と同じレイアウト)にする。
 ところが,そのNO.011は入荷されていなかった。

● 結局,何も買わずに帰ってきたんだけど,Bindex以外のたくさんの手帳を見てきた。
 Editをはじめ,1日1ページタイプの手帳の存在感は圧倒的だ。「ほぼ日」だけじゃないのだ。文具店に来て,この存在感に惹かれて買ってしまうと言う人も・・・・・・あまりいないか。

● トラベラーズノートの手帳も一画を占めて展示されていた。人気があるんだろうね。
 手帳は多くのメーカーがたくさんの製品を出しているわけだから,文具店でも書店でも売場の取り合いになるはずだ。売場でいい場所を占めているのは,それ相応の人気商品のはず。

● いろいろ見ていると,自分にはマンスリーしかない薄い手帳で充分だなと思った。Bindexにもマンスリーはいくつかある。そのうちのどれかにしようか。
 マンスリーに予定をチョコチョコと書いておく。ぼくはほんとに小さい字で書くので,マンスリーのひとマスにけっこうな量の文章を書ける。それ以外はメモ用ノートに預けてしまえばいい。

● このやり方で充分なんだけど,しかしと考えてしまう。1日の時間メモリがない手帳は手帳じゃないような気がしてね。
 あとになって,“あの日”を調べたいというときに,厳密にではなくても,時間メモリに添って書いてあると,調べやすいというか思いだしやすいというか,便利なんだよね。
 そのあたりで,小さすぎる悩みを悩んでいる。

2016年9月17日土曜日

2016.09.16 独自サイズ

● 目下,使用中の三菱鉛筆ノート。何も書かない空白日が出るようになっている。あとから思いだしつつ,後追いで埋めているけれど。
 ダイスキンだとこういうことはそんなにないんだけどね。まったくないわけではないけれど。

● 紙質はダイスキンよりこっちの方がずっといいのに,どうしてそういうことになるのか。
 ひとつにはサイズかな。ダイスキンはA6よりひと回り小さい。そのサイズがピッタリ馴染むということがあるかもしれない。
 ちなみに,A6は148×104㎜。ダイスキンは140×90㎜。

● こういうのって,他にもあるだろうか。たとえば能率手帳はどうだろう。能率手帳のサイズは144×95㎜なんだけど。
 長く能率手帳を使っている人は,このサイズがいいんだよ,と言うのかもね。

● ノートであれ手帳であれ,サイズに関してはぼくは長らく規格サイズの信奉者だった。A6ならA6,B7ならB7である方が,取り回しが楽だと思っていた。
 サードパーティー社製品との組合せも楽だ。ノートにカバーを付けるのでも,独自サイズだと使えるものが限られてくるだろうし。

● しかし,ダイスキンにしろ能率手帳にしろ,それしか使わないのであれば,そうしたことをあまり気にする必要もない。
 独自サイズの製品って,よく考えられてその形になっているのだな,と遅ればせながら気がついたというか。

2016年9月13日火曜日

2016.09.13 来年の手帳が出揃ってきた 3

● でもBindexにする。バインダーの内側のカードポケットや書類を入れるための切り込みがとても便利だからだ。
 4つあるカードポケットには公共図書館の利用者カードを入れている。ぼくは全部で8枚のカードと持っているんだけど,4枚はプラスチック製でクレジットカードの厚さ。4枚は薄いペニャペニャのカード。8枚でちょうど4つのポケットに収まる。
 書類入れに入れておくのは,コンサートチケットの前売券。チケットの大きさはまちまちだけど,最も長いのでも,バイブルサイズのバインダーなら収まる。

● この種の便利さっていうのは,あたりまえになっているから,便利が便利と認識されないところがある。
 もうひとつ,代替手段がないわけじゃない。銀行のカードやクレジットカード,ヨドバシのポイントカードはどうしているかというと,無印良品のカードケースに入れて持ち歩いている。
 図書館のカードもそこに一緒に入れておけばいいわけだよね。

● コンサートのチケットなんてのは,家に置いとけばいい。まぁ,手帳に入れておけば,当日,忘れることはないから安心は安心だけど,逆に手帳を忘れたらニッチもサッチも行かないことになる。

● で,仮にBindexじゃなければ何を使うか。これもはっきりしている。A6のダイスキン手帳だ。ほぼ能率手帳と同じ仕様。ウィークリーのレフトタイプ。1年間問題なく使えるだろう。
 ダイソーが手帳を出していることを知ったとき,この会社の幹部は自社製品を使っているのか,かなり疑問だと思った。経営幹部が使うに足る手帳がダイソー手帳の中にあるとは思えなかったからだ。
 自分が使いもしないものを消費者に売りつけていいのか,え,ダイソーさんよ,と思ったものだ。が,ダイスキン手帳を知るに及んで,これなら幹部も使えるだろうと,認識を変えた(実際に使っているのかどうかは知らない)。

● ダイスキンの堅牢さは実地に使ってわかっている。同じ造本なら毎日使っても1年間の使用には充分に耐えるだろう。
 でもって,値段は100円なのだ。手帳も100円の時代が来たのだ。100円ですむものに1,000円も2,000円もかける必要はない。

● が,このダイスキン手帳を使うのは早くても5年後だ。完全引退して世間から身を退く。そうなればいよいよ“貼る”は減るはずだ。
 今のところ,“貼る”の主力はお菓子の包装紙だったりする。その大半は職場絡みだ。その職場がなくなるのだから,当然,お菓子をもらうこともなくなる。
 “貼る”がなくなれば,小さなダイスキン手帳で困ることもなくなる。

● いや,使わないで終わるかもしれない。そうなれば,ダイソーのマンスリー手帳で間に合うからだ。
 2日前に書いたように,コクヨのSYSTEMICにCampusと一緒に挟んで使えばいい。これが手帳&メモの究極の形という気もする。

2016.09.12 来年の手帳が出揃ってきた 2

● では,来年はどの手帳を使おうか。ずっとノルティのBindex(NO.011)を使っている。要するに,能率手帳を長年使ってきた。
 能率手帳に不満があるかといえば,全然ない。保存用のバインダーもあと5年分はある。

● 今年の6月にいつも持ち歩いていたい写真ができた。その写真を専用のクリアファイルに入れて持ち歩くにも,Bindexは便利だ。
 だから,来年もBindexを使うかなと,一応は思っている。ポール・スミスのバインダーもけっこう気に入っていて,便利に使えているので。

● ただし,いくつか異変(?)が起きている。
 手帳をどう使っているかといえば,ログを残すための簡易日記,としてだ。過ぎた予定をそのままにしておけば,自動的に行動記録になる。仕事もそうだけれども,夜の飲み会やプライベートの出来事も蠅の頭のような小さな文字で手帳に書いておく。
 もうひとつは“貼る”だ。スクラップ帳として手帳を使う。能率手帳だと右側のメモページはほとんど“貼る”ためのスペースとして使っている。

● ところが。今年になってからSNSを始めた。そうなると,手帳に貼っていたものをスキャンするなりスマホのカメラで撮ってSNSにアップするようになった。
 そうなると手帳に貼る必要はなくなる。

● 最近まで,その日何を食べたかを手帳にメモしていた。が,そのログを残すのはやめた。なぜかといえば,しばしば書くのを忘れるからだ。忘れるくらいなんだから,そもそも残す価値がないのだろう。
 そのほかにも,手帳に書くことを怠ることがしばしばあるようになった。なぜか。ログの容れものが手帳からSNSに移行したからだろう。

● となると,手帳は薄いマンスリーで充分だ。手帳に収まらないことは,すべてノート(メモ帳)に回せばいいのだ。
 現状では手帳とノートに同じことを二重筆記することもある。なぜそんなことになるかというと,理由のひとつはBindexを手帳にしているからだ。

● しかし,そうであっても来年はBindexを使うのだろうな。来年に限らず,あと5年は。
 なぜ5年かといえば,あと5年は働かなくちゃいけないことがある。働くということは毎日外に出るということだ。何とはなし,マンスリーでは心許ない(実際にはマンスリーで充分だということもわかっているんだけどね)。
 だから,保存用バインダーもあと5年分をまとめ買いしてあるわけだ。

● というわけで,あと5年は,Bindexでなくてもいいからウィークリーを持ちたい。

2016.09.11 来年の手帳が出揃ってきた

● 宇都宮駅ビルに入っている八重洲ブックセンター宇都宮店にノルティと高橋の来年の手帳がズラッと並んでいた。大手も出荷したんですね。
 来年の手帳が出る時期,どんどん早くなっていますねぇ。まだ9月だというのに,もう今年も終わりなのかという気分になる。
 若い人には何でもないことだろうけど,年寄りにはけっこう効くんだなぁ。ので,もっとゆっくりでもいいよと言いたくなる。

● 実際,早い時期から来年の手帳がないと予定が入れられないっていうのがあるんだろう。早く出してくれっというユーザーの声がメーカーに届くんだろうな。
 早く売場に出せれば,売上げ増にもつながるのだろうし。

● 隣のララスクエアに入っているダイソーを覗くと,ダイソー手帳もいくつか出ていた。ダイスキン手帳はまだのようだが。
 ダイソーは手帳メーカーでもあるのだなぁ。複数の手帳をプロデュースしている。当然ながら,そのいずれも100円。100円でこれだけのバラエティを作れるのだな。

● ぼくが注目したのは,A6サイズのマンスリータイプの手帳。コクヨのSYSTEMICに挟んで使う。Campusと一緒に持ち歩ける。これは便利に違いない。
 ぼくなんか,予定はマンスリーで充分だ。あとは全部,メモ帳であるCampusに回せばいい。

● でも,当面,このやり方は採用できないんだな。なぜかといえば,ダイスキンの在庫が大量にあるから。しかも,そのダイスキンをこよなく気に入っているから。
 したがって,あと10年近くはメモ帳はダイスキンになる。ので,手帳とメモ帳はそれぞれ独立した形で持ち歩かざるを得ない。

● それでもって,ダイスキンをめでたく使い果たした暁には,すでに棺桶に片足を突っこんでいるやもしれん。っていうか,生きてないかもしれない。
 そこのところが心残りだな。SYSTEMICをしゃぶり尽くせないで死ぬっていうのが。

2016年9月8日木曜日

2016.09.08 Preppyについてネットで検索すると

● 悪く書いてあるものはない。何せ200円なのだ。値段を考えれば悪く書きようがない。
 200円なのにイリドスミンが付いている。200円とは思えない書き味。コンバーターも使用可能とは驚きだ。そういった賞賛ばかりだ。

● ただし,最後はこういう締めになっている。チープな外観に耐えられるのであれば,このペンはお勧めできる。
 待て待て。そういうおまえの外観はチープじゃないのか,えっ,どうなんだ?

● Preppyはオールプラスチック。完全スケルトンにしてくれていれば潔い姿でチープ感は薄れる(うまくすれば,免れる)と思うんだけど,軸にいくつかの印刷箇所がある。爪でこすっても取れない。
 これが使っていく間に剥がれてきて,文字も読めなくなってくる。こうなるといかにもチープという感じになる。こういうのは“味”にはならないわけで。

● キャップが割れないようにあらかじめテープを巻いていたり,ぼくも場合だと嵌合が緩くなったので瞬間接着剤を突起部に付けて補っているんだけど,その接着剤が余計なところにも付いていたりする。それは戦士の傷のようなもので,味になり得る。

● かつては高級品だったものが時代とともに大衆品になっていく。今は湯水のごとく使っている鉛筆や消しゴムだって,その初めにおいては貴族の持ちものだったはずだ。
 万年筆もしかり。ステータスシンボルになり得た時代がついこの間まであった。

● その万年筆がPreppyによって200円まで安くなった。百円ショップに行けば,100円で買える万年筆もあるけれども,それは万年筆と呼んではいけないシロモノ。
 今のところは,万年筆と言いうる品質を確保した製品で最も安価なのがPreppyだ。Preppyによって万年筆も究極まで大衆化したといっていいだろう。
 大衆化したんだから,大衆化したように使えばいい。

2016年9月6日火曜日

2016.09.06 エリート万年筆は気がすんだ。三菱鉛筆ノートも気がすんだ

● 三菱鉛筆の「創業130年限定セット」に付いていた「プレミアムノートブック」にパイロットのエリート万年筆を合わせているんだけど,ジークエンスのときと同じで,数日間何も書かないで過ぎることがあった。
 これ,身体が正直に反応しているのだと思う。身体が使いたくないと言っている。ダイスキン+Preppyに戻してくれ,と。

● 三菱鉛筆ノートは「中紙には,なめらかな書き心地を徹底的に追求した紙を使用しています」とある。鉛筆で書くのに最適な紙を追求したんだろうけど,万年筆で書いてもそのことは感じる。
 エリート万年筆を合わせるとヌラヌラスルスルと滑らかだ。Preppyで書いてもダイスキンより抵抗なくペン先が滑っていく。

● が,ダイスキンにPreppyで書いたときの文字を刻む感じ,カリカリというほどよい抵抗感。そちらの方に,ぼくは快を感じる。
 したがって,三菱鉛筆ノートを使い終えたら,ダイスキン+Preppyの300円システムにいったん戻すつもりだ。

● 身体感覚にしたがってそうするわけなんだけど,そこにあえて頭で考えた理屈を乗せると次のようになる。
 万年筆は筆圧を書けずに自重を利用して書いていくものだと,何かで読んだことがある。そのためにはある程度重くなければならない。
 Preppyはオールプラスチック製で大変軽い。自重で書くなんてのはとても無理。この点,エリート万年筆ならそれができると思われる。
 だけど,ぼくにはできないんだな。単純に重いと感じるだけ。軽いPreppyがいいかなと思ってしまうのだ。

● エリート万年筆を使ってみようと思ったのは,はるかな昔,中学時代へのノスタルジアからだった。で,少し使うとそのノスタルジアが満たされて,気がすんでしまったようなところもある。

● 三菱鉛筆ノートでもエリート万年筆だとときに裏に写ったり,滲むこともある(ダイスキンほどではない)。この点でノートに不満を鳴らすつもりはない。鉛筆を使って書いてくれと念じて作られたノートだろうから。
 パイロットのインク(ブルーブラック)の性質ゆえかもしれないし,エリート万年筆のインクの出が良すぎるからかもしれない。いや,これくらいは出てくれていいのかもしれないけれど。

● 三菱鉛筆ノートは正規のA6サイズ。対して,ダイスキンはA6を下回る独自の(というよりモレスキンを真似た)サイズだ。
 しかも,三菱鉛筆ノートにカバーをかけて使っているので,ダイスキンより相当大きくなっている。ダイスキンのサイズの絶妙感を感じる結果になる。
 この点はモレスキンの功績? いや,モレスキン以前からあったのだろうな。

2016.09.05 糊2種を職場に持ちこむ

● わりと公私の別をつけないっていうか,会社のペンを私用に使ったりする方だ。逆に,自費で買ったものを職場に持ちこんで仕事でも使う。
 パソコンの持込みは禁止されているけれども,ボールペンやノートの持込みは勝手たるべしだろう。

● 若いときは公を私に流用することが多かったけれども,今はまったく逆で,仕事で使っている文具もほとんど自分で買ったものだ。
 文具にこだわりがあってそうしているわけでもないけれど,文具店に行くと必要もないのについ何か買ってしまう。それが溜まって処理に困る。では仕事で使おうか,となるわけだ。

● 今日は家にあった糊を2つ,職場に持ちこんだ。貼る道具としては,両面テープをもっぱら使ってきた。両面テープを使うときれいに貼れるんだけど,少々手間がかかる。
 では糊にしてみるか,というわけなのでした。

● どちらもポピュラーなものだ。ひとつはアラビックヤマト。液状の糊。もうひとつはトンボのスティック糊。
 粘着力は圧倒的にアラビックヤマト。紙にシワができるのが難といえば難。それと,不慣れなせいか少々付けすぎてしまう。たぶん,ちょっとでいいんだよね。それで充分な粘着力が発揮されるのだろう。

● スティック糊はきれいに貼れる。使っているうちに先端の断面が広がってしまって,鞘(?)に収めるときに鞘を汚すのが困る。
 以前,ダイソーの2個で100円のスティック糊を使ったときは,この現象にウンザリさせられた。が,天下のトンボ鉛筆謹製のスティック糊は,今のところそういう現象を起こすことがない。しごく快適に使えている。

2016.09.04 上野駅構内のANGERSでトラベラーズノートのカバーを買うかどうか迷った話

● 先日,トラベラーズノートのSeria版「トラベルメモリーズノートブック」を初めて見た。で,とりあえず買っておいた。
 でも,この類のノートを自分が使うことはないと思う。パクリものもパクられたものも。

● とはいえ,トラベラーズノートって,たしかに妙な魅力を発している。ザックリとした,一見ラフに見える造り。
 紙を束ねて中央をホチキスで留め,それをカバーに挟んで使う。いたって単純な造りだ。

● 普通のノートのようにカチッとしていない。キツキツしていない。佇まいとしてはボーッとしている。
 その分,余裕を内包している感がある。どう使っていただいてもけっこうですよ,お応えしますよ,と言っているような。
 絵を描くのもいいだろうし,落書き帳にも適している。ザックリとしている分,使い方の自由度が高いという印象。

● トラベラーズノートとはよく名づけたもので,旅行で自ずと溜まってくるチケットやショップカード,包装紙を貼るのにちょうどいい。
 たとえば,モレスキンであれCampusであれ,普通のノートに貼っていくと分厚くなって,後の取扱いが少々厄介なことになりそうだ。トラベラーズノートでも厚くなるのは変わらないはずだけども,あらかじめ隙間があるから,厚くなったとてさして困ることはない。
 構造上,使用後の保存は立てるのではなくて,平積みにすることを前提にしているようでもある。

● 「旅するように人生を楽しんでほしい」というのがメーカーのコピーだ。旅行に出たときだけでなく,旅するがごとく人生を生きている人たちに使ってほしい,というわけだろう。
 旅するがごとく人生を生きている人たちって格好いい。トラベラーズノートは格好いい人向け。

● ぼくも格好いい人でありたい。トラベラーズノートのカバーと中紙一式を買っておくべきだろうか。
 だけど,結局,見送ってしまった。
 それでいい。この商品,魅力があるだけにその魅力に惑わされないように自分を諫めないといけない。買ったとしても,絶対に使うことはないはずだから。

2016年9月5日月曜日

2016.09.04 有楽町Loftで「ほぼ日手帳」を購入

● 昨年,同じ有楽町Loftで「ほぼ日手帳」一式を買って,とある人に差しあげたのだった。カバーは「Rosso」だった。
 日記を書いているらしい。持ち歩かずに,自宅に置きっ放しにしているとのこと。

● なるほど,日記を書いているのか。手帳をどう使うか(あるいは,使わないか)はそれぞれの勝手たるべし。持ち歩くのを手帳というのだなどと,野暮なことを言う必要もない。
 使っているだけでたいしたもん。

● で,来年はどうされますか,カバーも替えますか,とお訪ねしたところ,カバーは今のが気に入っているから替えないとの御回答があった。
 ので,今回は手帳本体のみ購入してさしあげることとした。

● 有楽町Loftでパパッと購入。保存用のカバーは(もし必要なら)文具店でA6ノート用のノートカバーを買うか,書店で文庫本のブックカバーを買っていただけばいい。
 でもまぁ,立てて保存するんだろうから,カバーは邪魔になるだろうな。表紙の隅や角をメンディングテープで補強して保存しておけば充分だろう。

● カズンではなくてオリジナルを家に置きっ放しというのは少しモッタイナイとも思う。1日の終わりに日記を書くのもいいけれど(それだけでもいいんだけれど),できれば予定も書いて,備忘録もメモしておくという手帳的な使い方もして欲しいかな,と。
 そのためには手帳を持ち歩かなければならない。持ち歩くようにするためには,予定や備忘録も書くようにすればいい。典型的な循環論になる。

● そこを突破するのに,絶好と思えるオプションがあったのだね。「ほぼ日の週間手帳」。見開き2ページで1週間のバーチカル。オリジナルカバーにはさめるサイズ。
 スケジュール管理はこの「ほぼ日の週間手帳」で充分かも。世の中には分刻みで予定の入っているお偉いさんもいるんだろうけど,そんなのはほんの一部だ。ぼくら下々の者は,たくさんの予定を抱えているわけではない。

● 1ページをそっくり1日のスケジュール管理に充てようなどと思ったら,「ほぼ日手帳」は自分には過ぎたるものと気づくのに3日も要しないだろう。
 ので,予定は「ほぼ日の週間手帳」を使って把握する。本体は今までどおり日記を書くのに使えばいい。「ほぼ日の週間手帳」も一緒にカバーにさし込んで使うわけだから,本体も含めて持ち歩くことになる(かどうか)。

2016年8月31日水曜日

2016.08.31 たいみち 『古き良きアンティーク文房具の世界』

書名 古き良きアンティーク文房具の世界
著者 たいみち
発行所 誠文堂新光社
発行年月日 2016.05.18
価格(税別) 1,800円

● 古民家,古道具という言葉もあって,古きがゆえに価値を帯びるものがある。文房具もそうだったのか。閾値を超えて集めると,その集合体が価値を持ってくるんでしょうね。


● しかも,そのコレクションをコツコツと(だと思うけど)集めたのが女性なんだね。コレクションって男のものっていうイメージがあるんだけどね。
 女性は実利を取るから,古い文房具なんてゴミにしか見えないのだろうと思っていた。そうじゃない女性もいる。考えてみれば当然のことではある。

● 文具王,高畑正幸さんとの対談から,ひとつだけ引用。いよいよこの人の発想は男性的だと思える。
 個人やお店がつくったオリジナル品ではなく,量産品がいい。(中略)戦いに来たもの,というイメージがあるのね,量産品には。会社なり人なりが製品を大量につくって売り出すまでの苦労やコストがかかっているから。

2016年8月29日月曜日

2016.08.28 Seriaで「トラベルメモリーズノートブック」を初めて見た

● Seriaからトラベラーズノートのソックリさんが出ていることは知っていた。けれども,ぼくが行きつけにしている,MEGAドン・キホーテ ラパーク宇都宮店に入っているSeriaには入荷していないようで,ぼくにとっては幻のソックリさんになっていた。

● が,今日,とうとうその現物を目にする機会を得ましたよ。インターパーク・ヴィレッジ(といっても,何のことかわからない人も多いと思うけど,宇都宮南部にあるショッピングセンター)にあるSeriaにあったんですよ。

● サイズは210×110㎜,クラフト紙で64ページ。いずれもトラベラーズノートと同じ。「旅の思い出を残そう」という企画コンセプト(?)もトラベラーズノートのパクリだねぇ。
 メーカーはKyowa(協和紙工)。MADE IN JAPAN。

● で,これ,使ってみるまでもなく,品質や使い勝手に問題がないことが見てとれる。クラフト紙を綴じて折っただけの単純な構造だから。充分なクオリティを確保しているようだ。
 それでいて,値段はトラベラーズノートの3分の1。

● トラベラーズノートの製造元であるミドリからすれば,目の上のタンコブ。邪魔でしょうがないだろうね。かといって,訴えるのも難しいんだろうな。
 いや,そうでもないんだろうか。ウェルカムってところなのかなぁ。カバーの売上げが増えるから。
 消費者からすれば同じものが安く買えるんだから,歓迎しない理由はない。

● トラベラーズノートってクリエイティブ系に人気があるらしい。クラフト紙を単純に折っただけっていうのが,彼らに受けるんだろうか。
 最初からトラベラーズノートを使っているクリエイティブ系は,パクリもんを使ったりはしないんだろうな。何かそんな気がするな。

● ぼくもこのノートは使わない。パクリものもパクられたものも。クリエイティブ系じゃないし,オレ。
 モレスキンをパクったダイスキンがピッタリはまっているしね。

2016.08.28 ジョイフル本田宇都宮店の文具売場を覗く

● ジョイフル本田の2階にかなりの面積を占める文具売場。おそらく,栃木県では随一の品揃えを誇るのではあるまいか。
 その文具売場を時間をかけて見て歩いた。

● 以前は,文具を扱った雑誌,ムック,単行本を展示していて,もちろん販売もしていたんだけど(ぼくも二度,買ったことがあった),それはやめたようだ。
 利幅も文具より少ないだろうし。栃木じゃそんなに売れないだろうし。

● アシュフォードの製品が,ブックカバーやペンケースも含めて,豊富に揃っている。もちろん,メインはシステム手帳のカバー。
 あとは万年筆。定価販売の文具店が多い中,ここは値引きをしている。
 要するに,高級文具を物色するなら,まずここに来てみるといいのじゃないかと思う。

● システム手帳のリフィルも揃っている。ぼくはBindexのバイブルサイズを使っているので,Bindex製品を中心に見ていくことになる。
 BindexのNO.011しか使っていない。能率手帳。ずっとそれしか使っていないのに,こういう言い方をしてはいけないんだけど,ぼくにはたぶんこれが一番使いやすい。
 ときどき,無地のリフィルを追加する。スクラップ台紙として使うためだ。わりと手帳に貼る人なんですよね。

● そのリフィルもいろいろあるんだなとあらためて思う。パッと目に入るのは,横罫と無地の100枚セット。何のためのものかといえば,メモ用だ。
 こうしたリフィルをシステム手帳にセットしておけば,手帳とメモ帳を完全に合体させることができる。保存の仕方も自在だ。

● 上に書いたように,無地はときどき追加して使っているんだけど,スクラップ台紙としてであって,メモのためのリフィルを手帳に追加することは考えたことがない。
 理由は非常に単純で,システム手帳にセットしたままでは書きづらい。特に左ページ。書くとすれば手帳から外さないといけない。
 書いたものを閲覧するにはいいけれど,書くにはあまり向かないのがシステム手帳だ。その“向かない”を最小限にするためには,できるだけ薄いバインダーを使うしかない。

● そのあたりはメーカーもよくわかっているので,メモパッド型のリフィルも用意している。単体で書ける。立った状態でも書ける。作業を終えたら,バインダーに綴じておけばいい。
 しかし,お値段が少々。そこを気にしない人なら,これはいいかもなと思う。

● 製図用の文具や画材も充実。ステッドラーのコンパスなんか格好いい。が,どう考えても自分には無縁なもの。コンパスを使ったのは,小学校の算数の授業のときだけだったかなぁ。
 アクリル絵の具なんてのも同じだ。ぼくに絵心はまったくないんだよなぁ。

2016年8月27日土曜日

2016.08.27 土橋 正 『仕事文具』

書名 仕事文具
著者 土橋 正
発行所 東洋経済新報社
発行年月日 2016.04.21
価格(税別) 1,500円

● 仕事で使う文具を,ありったけではないけれども,けっこう網羅的に紹介している。おそらくビジネスマンが通常使っているのは,職種を問わず,この本で紹介されている文具たちの数パーセントではあるまいか。
 なぜかと申せば,会社の支給品で間に合わせている人たちが大半だと思うので。

● 逆に,ほとんどのビジネスマンがノート代わり,メモ帳代わりに使っているであろうけれども,この本では紹介されていないものもある。それは何かといえば,A4コピー用紙だ。

● ぼくが使ったことがあるもので,この本で紹介されているのは次の6つだけだった。

 ポストイット スリム見出しミニ(3M)。1,000枚で240円と3M製品の中ではきわだって安い。読書のとき目印代わりに貼っておくのに便利。
 ただ,糊の付いていない部分が短いので,取り回しに若干の難がある。

 透明スリム見出し(3M)。これも読書のときの目印用。ポップアップ式で使いやすい。ただし,1回使っただけで,ダイソーの44×7㎜(180枚)のポップアップ式フィルム付箋に替えた。同じ枚数で使い勝手もほぼ同じ,それでもって値段は3分の1以下なのだから。

 ジークエンス360°ノート(ゼニス・エンタープライズ)。miniサイズを1冊使った。紙質はいいし,堅牢だ。中紙の枚数は100枚をはるかに超える。ファンが多いはずだと思う。
 が,ぼくは1冊使っただけで気がすんだ。108円のダイスキンに戻った。

 カバーノートSYSTEMIC(コクヨ)。本書で紹介されているのは,A5のリングノートタイプ。ぼくが持っているのは,A6の綴じノートタイプのやつ。
 痒いところを見事に掻いてくれる製品であることは,使わなくてもわかる。で,まだ使ってないんだよね。

 プレスマン(プラチナ万年筆)。昔からあまりに有名な0.9㎜芯のシャープペン。ビシバシと使っていこうと思って,2本買った。安いしね(216円)。
 速く書きたい,長時間使う,のであればこれは定番中の定番。自分もそうするであろうと思ったんだけどねぇ。そんな自分は実在しなかったのでありました。

 トラディオ・プラマン(ぺんてる)。和田哲哉 『文房具を楽しく使う 筆記具篇』にこのペンはモレスキンにピッタリなのだと紹介されていた。

 フォトエッセイストのカマタスエコさんはご愛用のモールスキン・ノートにはぺんてる株式会社の「トラディオ・プラマン」のインクがぴったりであると私に教えてくださいました。なるほどこのペンならクッキリとした筆跡にもかかわらず,モールスキン特有の裏写りのほとんどない,快適な筆記が実現しました。

 裏写りするという点では藁半紙に迫るのではないかと思われるモレスキン。そのモレスキンで裏写りしないというのが本当ならば,トラディオ・プラマンにはそれだけで存在理由がある。
 が,実際に使ってみると,これはにわかに信じがたい。かつてのモレスキンはそうだったということか。

● ひとつだけ,本文から転載。

 大半はデジタル化されているが,紙にしたほうが便利というシチュエーションはまだまだある。私の場合でいえば,未完成の資料や原稿は必ず紙にプリントアウトする。未完成でまだ手を加えるものは,「つかみどころ」のある紙にしたほうがコントロールしやすい。(p106)

2016年8月24日水曜日

2016.08.23 パイロットのエリート万年筆にトラブル

● インクが漏れていたんですよ。ペン先から滴ることはなかったんだけど,タンクの内部にインクが溢れていた。カートリッジがきちんと装着されていなかったのかな。
 パイロットがカートリッジの形態をしばしば変えていて,最新型ではないカートリッジを使った? 逆にエリート万年筆がだいぶ前のものだから,最新型のカートリッジに逆に合わなかった?
 どちらもあり得ないね。

● たださ,これじゃ使えないよ。中古で1,400円で買ったものだからあまり文句は言わないけれど,こういうことでは200円のPreppyに劣ることになってしまう。
 質感とか書き味は大事なものに違いないけれども,何より大切なのは万年筆の基本的なメカニズムが破綻せずに動いてくれることだ。

● 今,手元にあるカートリッジではなく,文具店でひとつ買い求めて,それを使ってみよう。それでダメならパイロットには愛想を尽かすことにするぞ。
 前にパイロット製のボールペンでも痛い目にあっているので。Hi-Tec-Cは何年も頑張ってくれているのだが。

● ともあれ。という状態なので,カートリッジを抜いた。あたりまえっちゃあたりまえなんだけど,抜いたあともしばらくは使える。ヌルヌルスラスラと書ける。
 インクが切れるそのときまでインクの出がまったく変わらなかった。徐々に出が悪くなり,かすれるようになり,ということがなくスムーズに筆記できた。そして突然,まったく書けなくなった。
 いいぞ,いいぞ,エリート万年筆,と思った。

● 宇都宮駅ビルに入っている八重洲ブックセンターの文具売場で,パイロットのカートリッジを購入。5本入りで200円。カクノを扱っているので,カートリッジもあったんですね。
 近くのモスバーガーに入ってさっそく装着してみた。すぐに書ける状態になった。今度はどうか。インク漏れはしないでくれよ。


(追記 2016.08.24)

 今にいたるまでインク漏れは発生せず。前回はキチッと挿せてなかったんだろうな。パイロット製品に不具合があったのではなく,ぼくの装着ミスということ。

2016.08.21 手帳選びの保守性

● 特に年配の男性はそうだと思うんだけど,手帳に関しては(それ以外もだけど)極めて保守的だよね。よほどのことがなければ,去年と同じものを今年も使っているし,今年と同じものを来年も使うんだよね。乗り換えさせるのは,ケータイ以上に難しい。

● その難しいことをやってのけたのが「ほぼ日手帳」というわけなんだけど,これだって,年配の男性よりは女性ユーザーがずっと多いように思える。男性でも若い世代。
 1日1ページの手帳をどう使っていくか。年配男性ではあまりアイディアも出ないでしょ。その点,女性の方がフレキシブル。

● 女性は取っ替え引っ替えして使う人が多いのじゃないか。男性でも若い人はそっち派が多いかもしれない。
 なぜそう思うかというと,自分も若い頃はそうだったから。1年ごとに手帳を替えていた。今ほど多くの手帳があるわけではなかったから,逆に替えやすかったのかもしれない。年玉手帳もあって,一回だけ年玉手帳を使ったことがあった。

● 使う手帳がおおよそ固まったのは30歳を過ぎてからだったと思う。いったん固まると,それをなかなか替えようとしなくなる。ぼくも基本的には替えていない。
 頑迷な中年男になるのは,30歳ってことですかねぇ。

2016.08.20 久しぶり,上野駅構内のANGERSに行く

● 上野駅構内のANGERS bureauを覗いてきた。入口近くの特等席を来年の手帳が占めている。
 そういう季節になったっていうことだけど,年々早くなってるねぇ。ここまで急がないとダメなのかね。
 高橋やノルティなど,大手はまだのようだけどさ。ほぼ日手帳も9月1日からだ。ウィークスはここにも並ぶはずだ。

● でも,気の早いところはもう製品を出しているのだ。早く出せばそれだけ売れる可能性が増える? 大手より遅くなるのは致命傷なのだろうかねぇ。

● モレスキンと同様,クリエイティブ系に人気の高い(と思われる)トラベラーズノートを手に取ってよく眺めてみた。
 ノートはダイスキンでいいと思っているし,ジークエンスを使って少々後悔もしているので,新たなノートを試すつもりはないんだけどね。

● クリエイティブ系に受けがいいのは,それだけの理由があるはずだ。それは何なのか。結局,ぼくにはわからないんだけど。
 横罫,方眼,無地とあるのも,まぁ普通だ。カバーの色合いと質感が独特ってことか。でも,そんなのがクリエイティブ系に受けるのかねぇ。
 リフィルはSeriaから代替品(トラベルメモリーズノートブック)が出ているらしい。ぼくはその現物を見たことはない。

2016.08.20 三菱鉛筆のプレミアムノートを使い始める

● 先日購入した三菱鉛筆の「創業130年限定セット」に付いていた「プレミアムノートブック」を使ってみることにした。合わせるのはパイロットのエリート万年筆。
 ダイスキンでエリート万年筆を使うと少し裏写りが起きてしまうが,このノートではそういうことはまったなし。ちょっと厚めの紙だ。どんな筆記具を使っても大丈夫だろう。

● エリート万年筆は滑るように紙の上を走って行く。こういうのをなめらかな書き味というのだろうな。ヤフオクで入手した中古品だけれども,大いに満足している。
 もっとも,Preppyで書いてもこのノートだと滑りがよくなる。紙のツルツル度が高いんだな。
 したがって,インクの吸収に難がある。吸収がちょっと悪い。インクが乾かないうちにページをめくることがあって,そうすると前のページにインクが移る。

● それがこのノートの傷なのかといえば,それはちょっと違う。
 なぜなら,このノートは三菱鉛筆の「創業130年限定セット」に付いていたものだからだ。ユニの付属品なのだ。鉛筆で書くときに最適化するように設計されているはずだ。
 試みに鉛筆で書いてみたんだけど,ほどよく滑る。スラスラと書ける。HBでも筆圧をかけないで書いていける感じ。疲れない。
 このノートはどこが作製したんだろうか。アピカか,コクヨか。

● このノート以外にもこのクオリティを保ったノートはいくつもあるに違いない。それなのに何でモレスキンなんぞというバッタモン(じゃないけど)に惹かれる人がこんなにいるのかねー。しかも,バッタモンの方が圧倒的に高価なのに。
 おまえはダイスキンなんぞというバッタモンのバッタモン(じゃないけど)を使っているじゃないか,と言われてしまうけどさ。

● でも,ま,ぼくは万年筆で書いていきたいわけでね。このノートにエリート万年筆で書くのと,ダイスキンにPreppyで書くのと,どちらがいいか。
 現時点では,後者。ずっと使ってきて,慣れているせいもあるんだと思うけどね。

2016.08.19 罫線は思考を制約するか

● よく言われることだけれども,そういうことってあるんだろうか。横罫だと,それに影響されて文章を綴りたくなるというようなこと。
 方眼や無地だと,文章ではなく単語を置いたり,図解をするようになるというようなこと。
 方眼ノートもいくつか使ってみたけれど,自分的にはあまり関係ないという結論になっているのだが。

● 昔は友人への手紙(投函することはない。パソコンで書いてハードディスクに保存して終わり),今だとブログを表現の場にしているので,最終的には文章での表現になる。
 その素材となる単語を並べて,それを膨らませて文章にすることはノートではやっていない。それは脳内でやっている。

● ノートに書くのはその後ということになる。いきおい,文章が多くなる。
 それは横罫だろうと方眼だろうと変わらない。で,文章を書くんだったら,圧倒的に横罫が使いやすい。だから横罫を好む。

● そういう順番のように思われる。横罫ノートを使っているから,文章ばっかりになっているというのではないようだ。

2016.08.19 ダイスキンを使い終えた

● 7月14日から4ヵ月ぶりに使うことになったダイスキンを,今日,使い終えた。37日間で使ったことになる。
 以前のペースに復帰できた感あり。以前というのはSNSを始める以前という意味。ダイスキンに書く代わりにTwitterでツイートすることが多くなっていて,ダイスキンに書く量は減っていた。
 が,今はまずダイスキンに書いて,しかるのちにTwitterに流すという,面倒といえば面倒な手順を踏んでいる。

● ダイスキンの残りが少なくなってから,Preppyで書いていても裏に移るようになった。気のせいかねぇ。
 1冊のノートの中紙に紙質のばらつきがあるとは考えずらい。いくら百均製品でもね。っていうか,ダイスキンに限らず,ダイソーの文具って品質管理がきちんとなされている印象があるんですよね。少なくともモレスキンよりはダイスキンの方が,品質のばらつきは圧倒的に少ないでしょ。

● ダイソーも円安や原価の値上がり(その最大のものは中国における人件費の上昇)の影響は受けているんでしょうけどね。
 黒いダイスキンが復活したのは,2年前の今頃だ。その時点で,B6ダイスキンは黒だけが中紙が60枚になった。赤や橙は72枚だったけれども,その後,それらも60枚になった。
 昨年末だったと思うけど,A6ダイスキンも黒は92枚から80枚になった。赤や橙はまだ92枚を維持しているけれど,いずれ80枚になるのだろう。

● その過程で紙質を下げた? そこまでハッキリした劣化は感じないんだけどね。
 ひょっとすると,Preppy側に原因があって,少しインクが出すぎるようになっているのかもしれない。

2016年8月19日金曜日

2016.08.18 手帳と一体化して使えるメモ帳

● 宇都宮のララスクエア6階の,ヨドバシカメラの文具売場をけっこう丹念に見て歩いた。暇だったものだから。
 PLUSの“メモローゼ”というのがあった。いくつかのサイズがあるようなんだけど,ぼくが注目したのはA6スリムサイズ。

● A6手帳にピッタリはさまるメモ帳。手帳のメモページを追加するのにちょうどいいアイテムだと思う。
 のだが。中紙が30枚しかない。価格は税別で100円だったかな。

● ぼくはダイスキンにどうでもいいことしか書いてないんだけど,そのどうでもいいことをこのメモ帳に書いたとすると,10日間しかもたない計算になる。
 ちょっと使えないね。手帳はA6(綴じ)手帳でいいとしても。

● どうでもいいことは書かないという人ならば,手帳とメモ帳を一元化するのに,この“メモローゼ”はいいかもしれない。
 でも,コクヨのSYSTEMICを使う方がもっといいかも。A6ノートとA6手帳をセットできる。ノートはCampusでいい。手帳はCampusダイアリーの他にも使えるものがあるのではないか。あまり厚いのはダメだけど。
 でもあれか,リングノート用のSYSTEMICを買えば,高橋やノルティのA6サイズ手帳もはさめたりするのかな。リングノート用だと綴じノートでは使わないパーツが出てしまうけどね。

● ぼくは手帳とメモは分けた方がいいと思っている。メモにはメモの自由度が必要だ。いつでも書ける自由,何を書いてもいい自由,どう書いてもいい自由,いくら書いてもいい自由。
 そのメモの自由を確保するためには,手帳とメモ帳は別々の方がいいと思う。

● SYSTEMICは,メモの自由度を保ったまま,手帳と一緒に持ち歩ける。
 “メモローゼ”の場合は手帳が主役になってしまうきらいがある。それが悪いわけじゃないけどね。