2014年7月28日月曜日

2014.07.28 伊東屋への憧れ

● 銀座の本店には行ったことがない。憧れているだけだ。この世にある文具の実物を一度にザバッと見ようと思えば,まず伊東屋に行ってみるのがいいのだろうけど,ぼくには敷居が高い。
 ダイスキンとPreppyで事足りている男が,どのツラさげて伊東屋の暖簾をくぐるのか。

● ところが。本店には行ったことがなくとも,池袋店には何度か行っている。東武百貨店の7階にあるもんだから,旭屋書店を覗いたあとに,ついフラフラと。
 システム手帳のバインダーを探したり,ノートカバーを探したり。買う買わないは別として,実質的な用があって行ったこともあるんだけど,今は探すものとてない。
 伊東屋でもPreppyを扱っているのを知ってほほぅと思ったり,ショーケースに入った蒔絵入りの万年筆を眺めて,けっこう安いのもあるんだなぁと思ったり(といっても,ぼくには買えない)。

● おそらくなんだけど,伊東屋のような老舗にしても,購買者の多くは安い方を向きがちなのじゃないかと思う。“安さは正義”が徐々に徐々に浸潤してきているのではあるまいか。
 その前提として,安いんだから中身もそれなりだよ,ではなくなってきてるってことがある。この分野に限らないけれども,お金の使いでが増している。

● 従来型の商売は例外なく難しい局面に来てるなぁとの印象。伊東屋でも手は打っていると思う。高級感の演出は昔からだろうけど,いつでも一定数はいるはずのこだわり派を離さない工夫は色々としているのだろう。

● で,そいういうこととは別に,伊東屋の雰囲気って柔らかくていいですよね。どうしたって長居したくなる。
 百貨店内の店舗でこうなんだから,本店はどんななんですかねぇ。

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